「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」岡野 祐一郎 おかの・ゆういちろう聖光学院→青山学院大→東芝投手・右投右打・180センチ85キロ1994年4月16日生(24歳)  最速148キロ・常時140キロ後半のストレートと、カットボール・スライ…

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

岡野 祐一郎 おかの・ゆういちろう
聖光学院→青山学院大→東芝
投手・右投右打・180センチ85キロ
1994年4月16日生(24歳)

 

 最速148キロ・常時140キロ後半のストレートと、カットボール・スライダー・カーブ・フォークと多彩な変化球を制球力も高く投げ分ける、いわゆる「好不調の波が少ない」先発投手。
 
 宮城県石巻市の出身で、石巻市立四街道小3年時に大街道キッズで軟式野球を始め、石巻市立門脇中では石巻中央シニアで硬式野球の世界へ。この時は、投手を務めるもエースの座は遠かった。それでもオープンスクールで雰囲気にひかれ、聖光学院に進学した高校時代になると大きく才能が開花する。

 2年秋にエースとなると投球術に大きな成長を示し、公式戦59イニングを投げて、自責点1・防御率0.15で東北大会準優勝。3年では春夏連続甲子園出場し1勝ずつをあげ、侍ジャパンU-18代表も経験している。

 青山学院大ではウエイトトレーニングにも着手。ほぼ毎日、上半身、下半身、背筋を鍛えたことで最速144キロから最速147キロまでレベルアップ。ツーシーム系を操る技巧派スタイルに強気で押す本格派の幅を加えた。また2年秋の入れ替え戦3連投・2部降格も糧に、4年春は防御率1.23とリーグ2位の成績を収め、東芝入社を勝ち取っている。

 そして東芝でも1年目から主力投手として活躍。1年目の都市対抗では、1回戦の日本新薬戦で先発7回2失点で勝利投手となり、準々決勝のJR東日本戦でも8回3失点。4強入りに大きく貢献し大会優秀選手に輝くと、日本選手権1回戦でもJR四国を7安打完封。12月には社会人選抜の一員としてアジアウインターベースボールリーグに参戦し5試合に登板し28イニングで38奪三振、防御率1.83で最多奪三振賞を獲得。この国際大会での活躍が2年目の都市対抗・トヨタ自動車東日本戦で6回無失点、

さらに侍ジャパン社会人代表としてアジア大会でのチャイニーズ・タイペイ戦5回3分の2無失点につながった。

 プロ入りが実現すれば「先発ローテーションを狙いたい」という本人の意思以上の期待を担う右腕になることは確実。即戦力はもちろん、来季の新人王が期待できる1人である。