ロッテ―楽天25  5回から登板し、6年連続となる10勝目を挙げた楽天・則本=ZOZOマリン【写真提供:共同通信社】 東北楽天の則本昂大が13日に千葉ロッテ戦で、デビューから6年連続の2ケタ勝利をマークした。 エースとしてローテーションの…

ロッテ―楽天25  5回から登板し、6年連続となる10勝目を挙げた楽天・則本=ZOZOマリン【写真提供:共同通信社】

 東北楽天の則本昂大が13日に千葉ロッテ戦で、デビューから6年連続の2ケタ勝利をマークした。

 エースとしてローテーションの柱を任された則本だったが、今季は調子の波が激しく前日まで9勝11敗と、期待通りの働きができない苦しい1年となっていた。そして迎えて今季の最終戦。試合前に平石洋介監督代行が、2ケタ勝利がかかる則本を「状況によって登板する可能性はある」と、リリーフ登板があることを示唆していた。

 指揮官の言葉通り2点をリードした5回裏、先発・古川侑利からバトンを受け継ぐ形で則本がマウンドへ上がる。先頭の岡大海をわずか1球でショートゴロに仕留めると、その後も相手打線につけ入る隙きを与えない圧巻の投球を披露。3イニングをノーヒットに抑える完璧なリリーフをみせてマウンドを下りた。試合は、東北楽天が4対1と勝利。則本は、ドラフト制後、史上4人目となる快挙を成し遂げた。

 この偉業に則本は、「2桁勝てたのはうれしい。本当にみなさんに感謝したい」とコメント。さらに史上5人目となる5年連続の最多奪三振のタイトルも手中に収めた。これについても、「タイトルが取れたのはよかった」としながらも、「プロ生活で一番残念な成績。この悔しさを忘れないようにしたい」と、思い通りの成績が残せなかったことを悔やんだ。

 この1年は、チーム、個人ともに不甲斐ない結果に終わってしまった。この悔しさを晴らすべく、来年はさらにパワーアップした則本の姿が見られるに違いない。