「ATP1000 上海」(中国・上海/10月7~14日/ハードコート)の大会7日目、男子シングルス準決勝で第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-2、6-1で破り決勝進出。同大会3年…

「ATP1000 上海」(中国・上海/10月7~14日/ハードコート)の大会7日目、男子シングルス準決勝で第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-2、6-1で破り決勝進出。同大会3年ぶり4度目の優勝まであと1勝に迫った。試合時間は59分。

ジョコビッチは決勝で、第1シードで前年優勝者ロジャー・フェデラー(スイス)対 第13シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)の勝者と対戦する。

ジョコビッチとズベレフは、過去1度だけ2017年「ATP1000 ローマ」決勝で対戦。その時はズベレフがストレートで勝利し、自身初のATPマスターズ1000優勝を果たしていた。

試合は第1セット、互いにキープを続ける。第6ゲームでズベレフがダブルフォルトをおかし、ジョコビッチがこの試合最初のブレークポイントを握った。ここでチャンスを活かしたジョコビッチが先にブレークに成功し4-2に。そしてゲームカウント5-2で迎えたジョコビッチのリターンゲーム、0-40と3本のブレークポイントを握った。1本は凌がれたものの、ブレークに成功しジョコビッチがセットを先取した。

続く第2セット、第4ゲームでジョコビッチがロングラリーを制しチャンスを得ると、ブレークに成功して3-1に。第6ゲームでもブレークし、5-1で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチ。ズベレフのバックハンドウィナーや自身のダブルフォルトでデュースにもつれ込むもキープし、セットを連取した。

ジョコビッチはこの試合、ズベレフに経験の差を見せつけチャンスを与えることなく圧勝。また、今大会自身のサービスゲームを1ゲームも落とすことなく決勝進出を決めた。ジョコビッチは試合後には、カメラに向かってサインの代わりに「中国」と漢字で書くパフォーマンスを見せた。

今季、8月の「ATP1000 シンシナティ」で優勝を飾り、史上初の「ゴールデン・マスターズ」(キャリアの中でATPマスターズ1000の9大会を全制覇)を達成したジョコビッチ。自身32個目のATPマスターズ1000タイトルまであと1勝となった。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 上海」準決勝でのジョコビッチ

(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)