*写真は垣田斉明(左)、岩渕幸洋(右)今月6日から始まったパラスポーツの祭典、第3回アジアパラ競技大会(開催地:ジャカルタ・インドネシア)。12日に男子団体クラス9-10にて、岩渕幸洋・垣田斉明ペアが初の金メダルを獲得した。日本はクラス9・…
*写真は垣田斉明(左)、岩渕幸洋(右)
今月6日から始まったパラスポーツの祭典、第3回アジアパラ競技大会(開催地:ジャカルタ・インドネシア)。12日に男子団体クラス9-10にて、岩渕幸洋・垣田斉明ペアが初の金メダルを獲得した。
日本はクラス9・世界ランキング10位の岩渕幸洋とクラス10・世界ランキング24位の垣田斉明とチームを組み、1番ダブルス、2番シングルス、3番シングルスで2点先取の団体戦を戦った。
総当りのリーグ戦の中、日本は最終戦を残し全勝。最後の相手は中国であった。中国は2選手ともクラス10。世界ランキング4位のLian Hao(リャン・ハオ)と16位のKong Weijie(コン・ウェイジン)だ。
1番手のダブルスはシーソーゲームの大接戦を制して、4年前の世界選手権ぶりのペアを組んだ岩渕・垣田に軍配が上がる。2番シングルスは
垣田がリャンに善戦するも0-3で惜敗。迎えた3番手シングルス、岩渕はクラスが上のコンに対してその差を微塵も感じさせない完璧なプレーで3-0、最後は11-3と完封勝利、日本を一気に優勝へと導いた。
また、今大会からコーチとして采配を振った時吉佑一の存在も大きかった。実績・経験ともに申し分ない時吉の的確なアドバイスは特に早稲田大学の後輩である岩渕のパフォーマンスを最大限に引き出した。
アジアパラの制覇はこれが3度目、クラス9-10団体での優勝はこれが初である。
第3回アジアパラ競技大会
男子団体クラス9-10 決勝 日本 2-1 中国
1.岩渕幸洋/垣田斉明 3-1 Lian Hao・Kong Weijie
2.垣田斉明 0-3 Lian Hao
3.岩渕幸洋 3-0 Kong Weijie
パラ卓球若手エース・岩渕幸洋選手スーパープレー集
補足:パラ卓球 10段階のクラス分け
パラ卓球は大きく「車いす」と「立位」の部に分かれ、それぞれ障がいの重さにより5段階のクラスが設けられている。(車いすがクラス1~5、立位がクラス6~10。障がいが軽くなるにつれ、クラスの数字が大きくなる)
パラ卓球界の若きホープである岩渕幸洋は立位・クラス9の代表的プレーヤーだ。左足の足首が動かない先天性の障がいがあるが、装具で持ち上げてプレーをし、快速フットワークを見せる。
文:ラリーズ編集部
写真提供:日本肢体不自由者卓球協会