「楽天ジャパンオープン」(日本・東京/10月1~7日/室内ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で優勝したダニール・メドベージェフ(ロシア)と準優勝の錦織圭(日本/日清食品)が、表彰式でスピーチを行った。表彰式に先立ち、試合終了直後…

「楽天ジャパンオープン」(日本・東京/10月1~7日/室内ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で優勝したダニール・メドベージェフ(ロシア)と準優勝の錦織圭(日本/日清食品)が、表彰式でスピーチを行った。

表彰式に先立ち、試合終了直後に行われたオンコートインタビューでメドベージェフは「今、とても嬉しいです。今日も含め、今週は素晴らしいプレーができたと思います。錦織選手相手に6-2、6-4で勝てたのは本当に嬉しいです」と勝利を喜んだ。

続いて行われた表彰式。先にスピーチした錦織は冒頭で、メドベージェフの勝利を称えた。そして「みなさん、応援ありがとうございました。悔しい負けにはなりましたけど、この『楽天オープン』でまた決勝に来ることができ、すごく楽しい1週間でした。これからまだあと3大会あるので、残りシーズンも頑張りたいと思います」と語った。

そして「今年大会が10年目ということで優勝したかったですけど、また来年、この『楽天オープン』に戻ってきてみなさんの前で良いプレーが出せるように頑張ります。ありがとうございました」と締めくくった。

次にスピーチを行ったメドベージェフは「本当に素晴らしいファンで、世界でも一番ではないかと思います。このように毎日集まってくださって、本当にありがとうございます」と満員の観客に感謝の言葉を述べた。

続いて「そして錦織選手にもありがとうと申し上げたいです。彼は素晴らしい、偉大なチャンピオンですし、このスポーツにとって大切な人でもあります。そしてそんな彼に勝てたということが今日のこの勝利をより一層特別なものにしてくれました」と準優勝となった錦織を称えた。

最後に「日本に来られたことをとても嬉しく思っています。とても素晴らしい都市です。食べ物も美味しいですし、優しいフレンドリーな方たちばかりで、とても楽しい時間を過ごすことができました。また来年も、その次も戻ってきたいと思います」と語り、最後は日本語で「ありがとうございます」と締めくくった。

残念ながら自身2年8ヶ月ぶり、同大会4年ぶりとなる優勝を果たすことができなかった錦織は、これでツアー決勝で8連敗となってしまった。

次戦は明日から開催される「ATP1000 上海」に第8シードとして出場し、初戦となる2回戦では、世界422位ウー・イービン(中国)と世界251位Zhe Li(中国)の勝者と対戦することが決まっている。

「Nitto ATPファイナルズ」の出場権をかけた、レース・トゥ・ロンドンでは現在10位に入っている錦織。出場圏内となる8位まで、残り3大会を勝ち抜く事に期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「楽天オープン」決勝での錦織(左)とメドベージェフ