楽天―ロッテ23  プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手にポーズをとるロッテ・岩下=楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】 千葉ロッテの岩下大輝が、5日の東北楽天戦でプロ入り初先発。6回4安打無失点でプロ初勝利を挙げた。 石川・星稜高校…

楽天―ロッテ23  プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手にポーズをとるロッテ・岩下=楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】


千葉ロッテの岩下大輝が、5日の東北楽天戦でプロ入り初先発。6回4安打無失点でプロ初勝利を挙げた。

石川・星稜高校時代に2度甲子園出場を果たし、2014年のドラフト3位で千葉ロッテに入団した岩下。1年目のオフに右ひじのトミージョン手術、昨年オフには椎間板ヘルニア手術と、プロ入りからケガに泣かされ続けた。そんな苦しい状況でもリハビリに励み、今年7月に初めて1軍の公式戦に登板。中継ぎとして16試合に登板し0勝2敗4ホールド、防御率7.24と結果を残せず2軍落ちとなっていた。ファームで再度体を鍛え直し、迎えた岩下は、この日プロ初先発のチャンスを摑んだ。

来季に向けても結果を出したい岩下は、初回から持ち味のストレートを軸にした強気の投球を披露。初回を三者凡退に仕留めると、2回、3回と徐々に勢いを挙げ、東北楽天打線に得点を与えなかった。4年目右腕の快投に、味方打線は4回と6回に1点ずつを加え援護。岩下は、6回85球でマウンドを下りたが、最後まで点を与えずリリーフ陣にバトンタッチした。その後チームは1点を失うも計6人の継投でリードを守り抜き勝利。岩下にうれしいプロ初勝利をプレゼントした。

4年目で初勝利を手に入れた岩下は、ウイニングボールを握りしめ、「4年もかかりましたけど、やっと取れてうれしいです」とコメント。また、「両親に送って感謝の言葉をしっかり述べたい」と客席に駆けつけた両親にウイニングボールを贈ることを伝えた。高い潜在能力は首脳陣も評価しているだけに、この日の好投は、来年に向けて最高のアピールとなったはずだ。