「楽天ジャパンオープン」(日本・東京/10月1~7日/室内ハードコート)で、ベスト8進出を決めた第3シードの錦織圭(日本/日清食品)。試合後に行われた記者会見では、右手首故障からの復帰について改めて本音を語った。復帰してから戻るまでに1番大…

「楽天ジャパンオープン」(日本・東京/10月1~7日/室内ハードコート)で、ベスト8進出を決めた第3シードの錦織圭(日本/日清食品)。試合後に行われた記者会見では、右手首故障からの復帰について改めて本音を語った。

復帰してから戻るまでに1番大変だったことを聞かれた錦織は「一番はやっぱり感覚の部分ですね。狭いところをなかなか狙えなかったり、大きなミスをしたり、思い切ってラケットを振れなかったり」「昔の鋭い感覚が最初、特に2、3ヶ月は本当に出なかったので、正直テニス人生終わったかなと思う瞬間はちょっとありました」と当時の心境を明かした。

そして「モンテカルロまでは全く良くなかったです。徐々にそういう感覚が戻ってきて、自信をもってプレーできるようになったのは最近かな。なので今年はそんなに完璧なプレーを求めないよう試合中は考えています」とここまでの道のりを振り返った。

復帰後、4月の「ATP1000 モンテカルロ」で準優勝、7月の「ウィンブルドン」はベスト8、9月の「全米オープン」でベスト4といった成績を残してきた錦織。4月頭には39位だった世界ランキングも、12位まで戻してきている。

シーズン最終戦である「Nitto ATPファイナルズ」については、現在錦織は10位。出場権を獲得できるのは上位8位までの選手だ。錦織は「行けたらいいなっていう感じですね。まだまだ遠いですし、優勝しないとなかなか入れないので」と現状を冷静に語った。

今大会について「ポジティブな気持ちで今週ずっといられれば、いいテニスは自然と出てくると思うので、思い切ってどの試合もやっていきたいと思います」と意気込んだ錦織。同大会4年ぶり、3度目の優勝に向けてさらなる勝ち上がりに期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「楽天ジャパンオープン」2回戦での錦織

(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)