早大がエース兼主将である小島和哉投手(4年・浦和学院)の4安打完封で東大に先勝した。東大は終盤まで好ゲームを展開したが、本塁が遠かった。

 前週の立教大戦で1回戦、3回戦を完投し計284球を投じていた小島。それだけに今週は当初、日曜日の2回戦に先発予定だったという。だが台風の影響で土曜・日曜と順延になり、これまでと同じ1回戦の先発マウンドに上がった。
「内容がすごく悪かったので反省したい」と振り返ったように初回、2回は三者凡退に抑えたものの、3回・4回と先頭を安打で出した。特に4回はその後四死球も絡んで1死満塁のピンチを招いた。それでも「悪いなりに投げることができました」と振り返るように、チェンジアップで投手ゴロに打ち取ると、冷静に処理して併殺を完成させピンチを脱した。
 打線は3回に檜村篤史内野手(3年・木更津総合)のタイムリー二塁打で2点を取ったのみで4回から8回は無得点。東大の先発左腕・小林大雅投手(3年・横浜翠嵐)を打ち崩せずにいたが、小島は淡々とアウトを積み重ねて東大に流れを渡さなかった。
 この日の試合前にはプロ志望届も提出し、心境の変化を問われたが「ありません」と答え、「(秋の)最後まで早稲田のエースとしてやりきりたい」と表情を崩さなかった。
また、登板が重なることについても「ハードではありますけど、プロで1年間戦うなら、調子の悪い中でどう投げるのかも大事」と高い意識をのぞかせた。今後の目標についても「自分はスコアボードにゼロを並べることだけを意識したいです」と、マウンドを降りても淡々とした様子は変わらなかった。
大黒柱の頼もしい好投が続くだけに、チームメイトのさらなる奮起にも期待したい。


投球内容には不満を漏らしたが「試合の中で調子の良い球種と悪い球種を見極められるようになりました」と手応えを語る小島


★早稲田大vs東京大1回戦
早大 002000002=4
東大 000000000=0
【早】○小島−岸本
【東】●小林大、奥野−三鍋
※早大1勝


小島とバッテリーを組む4番の岸本が9回に技ありのダメ押しタイムリーを放った


文・写真=高木遊