“血の明法戦”は明大に軍配が上がった。前半戦は優位に進んだものの後半戦開始とともに反撃に遭い、その後は一進一退の攻防が続く。同点のまま迎えた後半29分、中川翔太(営3=法政二)がラストワンプレーを見事モノにし、ドラ…
“血の明法戦”は明大に軍配が上がった。前半戦は優位に進んだものの後半戦開始とともに反撃に遭い、その後は一進一退の攻防が続く。同点のまま迎えた後半29分、中川翔太(営3=法政二)がラストワンプレーを見事モノにし、ドラマティックな勝利を飾った。
◆9・1~10・7関東学生秋季1部リーグ戦(日大八幡山体育館他)
▼9・29 対法大戦(国士大多摩体育館)
明大25{12-10、13-14}24法大
終始危なげなかった前半戦。「自分たちのプレーができた」(中川)とディフェンスから速攻に繋げる明大ハンド部らしいプレーで次々とゴールを揺らし、2点のリードを保って終える。
流れのままに進みたい後半戦。開始と同時に法大の猛攻を受け、あっという間に逆転されてしまう。必死に食らいつき同点に追いつくも後半28分、ディフェンスがいないままシュートを撃たせてしまう絶体絶命のピンチを迎える。これを阻むのは守護神・服部晃大(政経2=愛知県私立愛知)。「ビデオ通りに行った」と研究熱心な男がスーパーセーブでチームの危機を救う。このとき残された時間は2分弱。引き分けでは終われない。「絶対勝たなければならない」と中川が執念のプレーで1点を奪取し、直後にブザーが鳴り響いた。なんとも鮮やかな勝利に会場に歓声がこだました。
今日で秋季リーグ3勝目を掴んだ明大。残り2試合の結果次第では優勝が見えてくる。「勝ちにこだわっていきたい」(服部晃)。栄光に向かい突き進む。
[高野順平]
試合後のコメント
門間優次郎主将(法4=法政二)
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「監督がいない中で、自分が頑張ろうという思いが空回りしてしまって1試合ずっとダラダラいってしまったのがもったいなかったのですが、そういう中でも勝ちきれたというのはチームとして成長できたと思います」
――この勝利は主将としていかがですか。
「嬉しい限りです。最後僕に回ってきてくれたので絶対決めようと思って、シュートをしっかり決められたのでよかったです」
服部晃
――最後のセーブの感想をお願いします。
「止めて、同点だったので、やったって気持ちもあるんですけど、まだいけるなっていう、まだ勝ちにいけるなっていうのは思いました」
中川
――今日の勝因は。
「今日は絶対勝たなければならないという気持ちがチームとしてひとつになれたということと、誰かがミスした時に周りが支え合うことができたというのが大きいと思います」