早大が3対0で立大を下して勝ち点を獲得。エースの小島和哉(4年・浦和学院)が9回を4安打無失点の完封勝利を飾った。

 2日前の1回戦と同じく早大・小島と立大・田中誠也(3年・大阪桐蔭)のエース左腕の投げ合いとなった一戦。9回147球での1失点完投勝利から中1日でのマウンドに、「大学に来て体的には一番きつかった」と小島。初回に立大の2番・松﨑健造(4年・横浜)のピッチャー返しを「掴もうと思ったんですけど、思わず叩いてしまった」と素手で処理して内野安打を許すも、「あれで気合を入れられた。手が痺れてしばらく感覚がなかったんですけど、全身の力が抜けて身体が軽くなった」とそこから快刀乱麻のピッチングを展開。切れのあるストレートに鋭いカットボールを交えて凡打の山を築き、5回まで1安打のみに抑え込んだ。

 対する立大・田中誠も4回まで3安打で無失点と粘っていたが、迎えた5回裏、早大が1死から連打で1、2塁とすると、続く3番・瀧澤虎太郎(2年・山梨学院)のセカンドゴロに対し、併殺打を狙った立大の守備陣が乱れ、その間に2塁走者が生還して1点を先制。その後は追加点を奪えなかった早大だったが、投手が2番手・中川颯(2年・桐光学園)に代わった8回に、2死2、3塁から代打・田口喜将(3年・早稲田実)が「当たりは良くなかったですけど落ちてくれてよかった」とレフト線へ貴重な追加点となる2点タイムリーを放ってリードを3点に広げた。

立大・田中誠も7回6安打1失点(自責0)と力投したが…

「あの2点で楽になった」と小島。最終回も2つの三振を奪い、計9奪三振。許したヒットは4本のみでの完封勝利。試合前に「(対戦は)今日で最後になりますね」とメッセージを送られ、健闘を誓い合っていた田中誠との投げ合いを制し、「先輩としての意地を、ちょっとは出せて良かった」と笑み。これで自身リーグ戦通算20勝目。大学最後のシーズンに挑んでいる左腕は、「もっと勝てた試合もたくさんあったので勝ち星はあんまり気にしていない」と謙遜しながらも、「ひとつの区切りになった」と胸を張った。

4安打完封劇でリーグ戦通算20勝目を挙げた早大・小島

■立教大vs早稲田大3回戦
立教大  000 000 000=0
早稲田大 000 010 02X=3
【立】●田中誠、中川-藤野
【早】○小島-岸本

◎早稲田大・高橋広監督
「小島に尽きますね。(相手先発の)田中君も良かったので、最初の1点が大きかったですね。その前のチャンスを潰していましたから。でも小島に尽きます。キッチリと投げてくれました。疲れはあると思いますけど、いつも1戦目を取って3戦目も取るのがエースだと話している。(大学代表での)遠征があって春の好調を維持するのが難しくてコンディションは良くないんですけど、4年生の自覚を持って、非常に粘り強く投げてくれました。8回の田口のタイムリーも大きかった」

◎早稲田大・小島和哉(4年・浦和学院)
「疲れました。大学に来て体的には一番きつかった。初回のピッチャーゴロを手で止めた時に気合を入れられた。(田中誠との勝負に)先輩としても負けられないという気持ちがあった。今日はスピードも出ていて、気持ちよく投げられたと思います。真っ直ぐもカットボールも土曜日より良かった。夏に日本にいなくて、投げ込み不足、走り込み不足が心配だったんですけど、空き週でうまく身体をいじめることができました。20勝はひとつの区切りになった。とりあえず勝てて良かったなと思います」

◎早稲田大・田口喜将(3年・早稲田実)
「(8回のタイムリーは)監督からチャンスが回ってきたら行くぞと言われていた。特に何も考えることなく、普段通りを意識して打席に入りました。打ったのはインコースのストレート。それまでチャンスで1本出ていなかったので、ここで出ないと流れが相手に行くと思っていた。内容は良くなくても結果が出て、チームの勝利に貢献出来て良かったです」