「お、卓球台ある!勝負しようよ!」旅先で卓球台を見つけると、必ずと言っていいほどこのフレーズを口にしている。今や卓球は誰でも気軽にできて、適度な運動にもなり、コミニュケーションツールとしても活用され始めている。卓球台を見るだけで、テンション…

「お、卓球台ある!勝負しようよ!」

旅先で卓球台を見つけると、必ずと言っていいほどこのフレーズを口にしている。今や卓球は誰でも気軽にできて、適度な運動にもなり、コミニュケーションツールとしても活用され始めている。卓球台を見るだけで、テンションが上がる人は少なくないだろう。これが海外であれば尚更だ。

そこで今回は旅の途中でたまたま訪れたベトナム、ハノイの卓球事情を探った。
(現地取材:ダニエル・チャン/Rallys編集部)

卓球をやっている人はいるのか?

そもそも卓球ショップはベトナムにあるのか。タクシーの運転手に「ハノイに卓球ショップはあるか?」と聞いたところ、有名なところがあるとすぐに連れて行ってくれた。ハノイにはスポーツ用品店が並ぶストリートがあり、噂の卓球ショップもその一角に並んでいた。






店長は旦那さんがナショナルチームにいると言う写真の女性。自分でもチームを持っており、「今、近くで卓球の試合をやってるよ」と、お店から100mほど離れた体育館に連れて行ってくれた。金曜日の夕方にも関わらず近くの体育館では大会が開かれていた。ベトナムでも卓球は人気スポーツのようだ。


一方お店を覗くと、ラケット、ラバー等の値段は日本とあまり変わらないが、Tシャツやベトナムナショナルチームのレプリカユニフォームは日本円で1,200円程度。比較的安価で購入できるようだ。


◆気軽に卓球ができるところはないのか?
たまたまお店にいた、上下ユニフォーム姿の卓球大好きお兄さんに「気軽に卓球ができるところはあるか?」と聞いたところ、3カ所教えてくれた。その1つがここだ。





こちらもかつてベトナムのナショナルチームでプレーしていたと言う女性、Maiさんが持つ卓球場。

卓球場と言っても、体育館があるわけではなく、駐車場の裏にある風通しの良いガレージのようなところで練習を行っていた。卓球台は4台。内1台をキッズ達のレッスンで使っていた。


床は平らな石畳で、卓球シューズを履いている人もいれば、裸足やサンダルの人もいる。服装も、ユニフォームからジーパン、上半身裸と自由だ。みんなが思い思いにプレーをし、心から卓球を楽しんでいるようだった。

◆旅行者でもできるのか?
卓球の気軽さは万国共通。旅行者でも気軽にプレーできる。ラケットもボールも借りることができる。金額は日本円で1時間150円程度だ。英語が話せる人は少ないが、向こうから「試合をしよう」誘ってくれたり、「暑いから気をつけろ」と水をくれたりと、ビジターに対してウェルカムな環境だ。

ベトナム語が話せなくても、ネットを挟んで40ミリのボールを打ち合えばもう友達。気軽にできて、簡単にコミュニティの輪を広げられる。卓球の魅力を異国の地で痛感した。