U-18代表にも選ばれた金足農・吉田の投球数に理解「自分が同じ立場でも投げたいと思う」

 吉田輝星投手(金足農)や藤原恭大外野手、根尾昂内野手(大阪桐蔭)ら、夏の甲子園で活躍した選手たちに注目が集まった「第12回BFA U18アジア選手権」。侍ジャパンU-18代表は惜しくも3位に終わったが、大会前には8月28日に大学日本代表との壮行試合、翌29日には明大との練習試合が行われた。この2試合でU-18代表と対戦し、自身も高校時代に代表を経験、大学でも2年から代表に選出されている明大の3年生右腕、森下暢仁投手にU-18代表と対戦した印象や、自身が大学進学を決意した理由について聞いた。

 森下は大学日本代表として壮行試合の7回に登板し、相手打線を3者凡退に仕留め、翌日の練習試合では先発し、3回を無失点に抑える貫禄を見せつけた。

「しっかり抑えようと思いました。甲子園で活躍した藤原、根尾、小園(海斗・報徳学園)は、まず体つきが違いますし、自分のポイントでバッティングができているな、という印象でした」

 この2試合で吉田の登板はなかったが、夏の甲子園をテレビで観戦しており、高校生とは思えない投球だと感じたという。

「ストレートはいいものを持っていると感じました。体つき、球の質、スピード、すべてが自分が高校生の時とは違いました」

 森下は大分商1年の時に夏の甲子園出場を果たしたが、自身の登板機会は無く、吉田の活躍を羨ましく見ていたという。甲子園では吉田の投球数も話題になったが「自分が同じ立場でも投げたいと思う」と話す。

「めちゃめちゃ投げてるな……と思いました。自分も高校の時は結構投げていましたけど、大学生になった今は、2日連続で投げるのはしんどいだろうな、と思います。でも、自分が同じ立場だったら、投げさせてくれと言います。もし投げないで負けたら後悔する。今が大事だし、今やりたいと思ったら投げたくなる。悔いの残らないように投げてほしいと思いました」

プロ志向強かったが、大学代表の先輩たちに話聞き進学を決意

 森下は高校3年時に侍ジャパンU-18代表に選出された。平沢大河内野手(現ロッテ)やオコエ瑠偉外野手(現楽天)ら、高卒でプロに進んだ選手たちと共に戦ったが、代表はレベルの高い選手ばかりで、とても刺激になったと振り返る。

「平沢に『進路どうするの?』と聞いたのですが『プロに行くよ』とすぐに答えが返ってきました。平沢は進路についても全く迷いがなかった。自分は大学進学か迷っていたので、そういう選手がプロになるんだろうな。と思いました」

 大分商時代にも複数の球団から注目されていたが、プロ志望届を提出せず、大学進学を選択した。

「当時はプロに行きたい気持ちが強かったです。でも、自分がプロで通用するのか不安だったし、早く戦力外になってしまったらどうしようという気持ちもありました。高校代表に選ばれたとき、当時大学代表だった上原さん(現日ハム)や坂本さん(現阪神)、柳さん(現中日)と話をする機会があって『大学で練習して、いろいろなことを経験しているけど、高卒でプロに入った選手に劣っている部分はない。4年間は遠回りじゃない』と聞いて、大学に進学することを決めました」

大学で学ぶ配球や球の質「明治も代表も引っ張りたい」

 大学に進学してから、配球や球の質など自分の足りないところに気付いたといい「たくさん学ばせてもらっています」と、充実した表情を見せた。U-18代表メンバーの進路についても注目が集まっているが「自分の意思を大事にして」とメッセージを送る。

「ここまで注目されたらプロに行きたいという気持ちが強いと思います。プロでもできると思うけど、これからの人生は自分の意思が一番大事。そこは自分で決めて頑張ってほしいと思います」

 8日から、東京六大学野球秋季リーグ戦が始まった。

「2年も代表を経験させてもらっているので、明治でもチームを引っ張っていかなきゃいけないと思います。代表にもまた選ばれて、代表のチームも引っ張っていけるようにしたいです」

 来秋のドラフト候補は、残りの大学生活で更なる飛躍を誓い、プロ入りを目指す。(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)