今年最後のグランドスラムである「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の男子シングルスは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の優勝で幕を閉じた。現役のグランドスラム男子シングルスのタイトルホルダーは、しば…

今年最後のグランドスラムである「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の男子シングルスは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の優勝で幕を閉じた。現役のグランドスラム男子シングルスのタイトルホルダーは、しばらくは30代のみになる。今年のグランドスラムでの優勝者を振り返れば、「全豪オープン」のロジャー・フェデラー(スイス)、「全仏オープン」のラファエル・ナダル(スペイン)、「ウィンブルドン」のジョコビッチと、BIG4と呼ばれ、すでに30代に入っている選手らが健在ぶりを見せつけた。他方、グランドスラムの近年の優勝者を一覧すれば、すでに30代に入っている選手らの名前が並ぶ。4人目のBIG4であるアンディ・マレー(イギリス)も31歳とすでに30代だ。現在さらに、現役を続けているグランドスラムの優勝経験者といえば、ほかにも2014年の「全豪オープン」と2016年の「全米オープン」を制した33歳のスタン・ワウリンカ(スイス)、2009年に「全米オープン」で優勝した29歳のデル ポトロ、2014年に「全米オープン」を制した29歳のマリン・チリッチ(クロアチア)のみだ。ただ、デル ポトロが9月23日に、チリッチが9月28日に30歳の誕生日を迎える予定で、今なお現役で活躍しているグランドスラム優勝者全員が30代になる計算だ。今年「全米オープン」を制した20歳の大坂なおみ(日本/日清食品)や、昨年の「全仏オープン」で優勝した現在21歳のエレナ・オスタペンコ(ラトビア)など若手が台頭する女子テニスと異なり、男子テニスにおけるBIG4を中心とした30代の壁は未だ厚い。来年は20代の新王者がグランドスラムで誕生するのか、そしてそれは誰になるのかについても注目される。(テニスデイリー編集部)※写真は2018年「全米オープン」表彰式の様子

(Photo by Chris Trotman/Getty Images for USTA)