男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ」(日本・大阪/9月14~16日/ハードコート)ワールドグループ・プレーオフで、日本がボスニア・ヘルツェゴビナと対戦。第1日、シングルス第2試合で西岡良仁(日本/ミキハウス)が世界79位のミルザ・バシッチ…

男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ」(日本・大阪/9月14~16日/ハードコート)ワールドグループ・プレーオフで、日本がボスニア・ヘルツェゴビナと対戦。第1日、シングルス第2試合で西岡良仁(日本/ミキハウス)が世界79位のミルザ・バシッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)に6-4、6-3、6-3でストレート勝利。試合時間は1時間53分だった。

日本は第1試合のダニエル太郎(日本/エイブル)に続いて2連勝し、トータル2勝0敗。ワールドグループ残留まであと1勝となった。

西岡とバシッチは今回が初対戦。西岡は現在世界ランキング170位で、直近の「全米オープン」1回戦ではロジャー・フェデラー(スイス)と対戦した。その時は残念ながらストレート完敗となったが、終盤には良いラリーやウィナーを繰り出し、持ち前の粘り強さも見せた。

そんな西岡は、試合前のインタビューで「チームの一員として、この重要な一戦に自分がいられる事を本当に誇りに思っています」「ロジャー・フェデラー選手とやってかけがえのない経験もありましたし、色んなものを得てきたので、この大阪で見せられたらなと思います」と意気込みを話していた。

■第1セット

雨のため、ダニエル太郎の第1試合を終えてから約2時間後に第2試合は始まった。第2ゲームで西岡は3度のブレークポイントを握るが活かせず。その後は互いにキープを続け、4-4となったところで雨のため中断。約19分後に再開され、西岡はサービスゲームをキープした。すると続く第10ゲーム、バシッチのダブルフォルトにも助けられ西岡はブレークに成功し、セットを先取した。

■第2セット

第2ゲームでバシッチのミスが続き、西岡は0-40と3本のブレークポイントを握る。1本は凌がれたものの、ウィナーを決めてブレークに成功し良い流れを作った。第4ゲームでは西岡がベースラインぎりぎりにスピンロブを決め、これには会場だけでなくバシッチも拍手を送っていた。そして西岡は5-3で迎えたサービング・フォー・ザ・セットをキープし、セットを連取した。

■第3セット

第3セットも第3ゲームで西岡が先にブレークするも、ここまで絶不調だったバシッチがいきなり目覚め始め、鋭いショットを連発。西岡は即座にブレークバックを喫した。

それでも西岡は第5ゲームに競り勝ち、再びブレーク。そして5-3で迎えたリターンゲームで西岡がマッチポイントを握った。1本は凌がれたが、最後はバシッチのショットがアウトとなり、ストレートで勝利した。

試合後のインタビューで西岡は「(相手の調子が散漫な中で)しっかりと集中して、締めるところを締められて良かったです」「なかなか正直読めなくて、(相手が)あんまり集中してないのかなというぐらいの感じで、やりづらかったです」「たくさんの観客のみなさんの前で、いいプレーが出来たかなと思います」と振り返った。

雨で一時中断になったシーンについては「少し雨の中でちょっと僕がごねた感じもあったんですけど、正直、やっぱり膝の怪我が恐くて。また怪我したくないという気持ちがあって」と明かした。また、ファンに向けて「今日は応援ホントにありがとうございました。明日もダブルスがあるので、また引き続き応援よろしくお願いします」と話した。

日本対ボスニア・ヘルツェゴビナは14日にシングルス2試合が終了。続く15日にダブルス1試合、16日にシングルス2試合が行われ、先に3勝した方が勝利となる。明日のダブルスでは、マクラクラン勉(日本)/内山靖崇(日本/北日本物産)がバシッチ/トミスラブ・ブルキッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)と対戦予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「デビスカップ」ボスニア・ヘルツェゴビナ戦での西岡

(Photo by Kiyoshi Ota/Getty Images)