ATP公式サイトによればドミニク・ティーム(オーストリア)は「永遠にこの試合を忘れることはできないでしょう」と話し、続けて「絶対にこの試合のことは覚えているでしょう。テニスは時に残酷です。私はこの試合でどちらも敗者になるべきだとは思えません…

ATP公式サイトによればドミニク・ティーム(オーストリア)は「永遠にこの試合を忘れることはできないでしょう」と話し、続けて「絶対にこの試合のことは覚えているでしょう。テニスは時に残酷です。私はこの試合でどちらも敗者になるべきだとは思えません。しかし、どちらかが敗者にならなくてはいけないのです」と話した。

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で第9シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)に6-0、4-6、5-7、7-6(4)、6(5)-7で敗れた。試合時間は今大会最長の4時間48分だった。

どちらが勝ってもおかしくなかったこの試合。第1セットでティームは6-0とナダルに1ゲームも与えず先取する、好調な滑り出しを見せた。しかし、第5セットのタイブレークでわずかに競り負け、準決勝進出はならなかった。

インタビューで、今回の長い試合で何かを学んだかと聞かれたティームは「特にありません。こんなに長くプレーをした試合は初めてです。他に良い試合をしたことはありましたが、こんなに長い試合はありませんでした。グランドスラムの舞台で素晴らしい選手を相手にこんなに長い試合をしたのは初めてです」と話す。

そして「今回は上手くいきませんでしたが、初めての体験ができて幸せです。もちろん、今は少し落ち込んでいます。でも数日たったら、この試合を振り返って、満員のアーサー・アッシュ・スタジアム(センターコート)で素晴らしい試合をできたことが、どれだけすごいことなのか覚えておきたいです」と語った。

敗れたものの、素晴らしい対戦を見せてくれたティーム。今後の更なる活躍に期待だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのティーム

(Photo by Mohammed Elshamy/Anadolu Agency/Getty Images)