「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会8日目、男子シングルス4回戦で第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)が第10シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を7-6(6)、6-2、6-4のストレー…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会8日目、男子シングルス4回戦で第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)が第10シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を7-6(6)、6-2、6-4のストレートで破った。試合時間は2時間24分だった。

試合ではチリッチが第1セットの出だし、劣勢でスタートを切らされた。自身のサービスから始まったものの、バックハンドでのミスなどが重なり、30-40のブレークポイントに。さらにダブルフォルトを重ねてしまい、1ブレークダウンでゲームに入った。

しかし、第10ゲームでチリッチが動きを見せた。ゴファンのサービスに対して、30-30から続くポイントでネットに出るとフォアでのボレーを決めきりブレークポイントに。結局ゴファンにバックハンドのミスが出てブレーク。スコアも均衡を取り戻した。

第1セットはそのままタイブレークに。チリッチはダブルフォルトしてしまう場面も見せるなどゴファンと競り合ったが、最後は押し切って同セットを獲得した。

第2セットでは序盤からチリッチはゴファンとともにブレークし合うなど激しい展開。第1ゲームでブレークした一方で、チリッチは第2ゲームでブレークバックを許す。

さらに第3ゲームでチリッチがブレークをものにし、第5ゲームのゴファンのサービスゲーム、第6ゲームのチリッチのサービスゲームと、いずれも3度のデュースを繰り返す長いゲームとなり激しく攻め合った。

第2セットの行方に大きく影響したのは第7ゲーム。チリッチがゴファンに対してミスを強いると、30-40のブレークポイント。同チャンスにチリッチのフォアがウィナーになりブレークすると、スコアも5-2に。チリッチがそのまま押し切り第2セットも自身のものにした。

第3セットではチリッチは、同様にゴファンから貴重なチャンスを掴む。第5ゲームでチリッチは、ゴファンのアンフォーストエラーなどで2ブレークポイントのチャンスとすると、2度目にゴファンのミスから得点。3-2と1ブレークアップのリードとした。

チリッチはそのまま、自身のサービスゲームを譲らずに第3セットも6-4として、ストレートでの勝利を決めた。

チリッチは次の準々決勝で錦織圭(日本/日清食品)と対戦する予定だ。両者の対戦成績は14戦し、錦織が8勝、チリッチが6勝。直近の試合では今年の「ATP1000 モンテカルロ」の準々決勝で、錦織が6-4、6(1)-7、6-3で勝っている。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのチリッチ

(Photo by Julian Finney/Getty Images)