【FINEPLAY】独特の存在感と圧倒的な身体能力でTVダンス番組「少年チャンプル」「スーパーチャンプル」で大活躍し、中島美嘉を始めとする数々のアーティストのライブやMusic Videoのパフォーマンス、またエグスプロージョンと結成しているライブダンスユニット「EDISON」で活躍中の謎の覆面ダンサー「ひとりでできるもん」がFINEPLAYのインタビューに応じた。

 

—ダンスをはじめたきっかけは?

ひとりでできるもん:最初は友人の「HIPHOPやろうぜ」がきっかけです(笑)。当時、真っ赤、真っ黒、真っ青のダボダボな服装が流行っていたんですが、ある日、友人がベージュを着てきたんですよ、しかも上下の色が違う組み合わせで。友人が「これがHIPHOPっていうんだよ」と(笑)。
音楽も友人がラン・ディーエムシー(Run-D.M.C.)やデ・ラ・ソウル(De La Soul)を聴き始めたんですね。
常にマザーフ**カーと言ってるような曲しか聴いてなかったから、急にかっこいい曲を聴き出して、「これがHIPHOPっていうんだよ」と教えてくれたんです。
まじかよ、すげーな、HIPHOPやろうとなり、友人がそれぞれグラフィティーアート、DJ、RAPやると言ったので、じゃあ俺はDANCEということで家に帰って、親に「俺、HIPHOPやるわ」って言ったんです(笑)。
そしたら親が「あんた夜中にダンス番組やってるわよ」と教えてくれ、当時「RAVE 2001(テレビ東京)」 というダンス番組を見て即決しました。そしたらまた親が「あんたダイエーでHIPHOP教えてるわよ」と教えてくれ、友人と一緒に行ったんです。
そしたらちょっとDANCEできて楽しかったんです。だから誰かに憧れてとかじゃないんです。

—ダイエーのカルチャーセンターで教えていた先生は有名な方だったんですか?

ひとりでできるもん:のちに日本一になりました。本当に良い出会いでした。相模原のダイエーのカルチャースクールで、のちの日本一になる先生と出会えたのは奇跡でした(笑)。

—先生とはその後も会ったりしたんですか?

ひとりでできるもん:先生は日本一になってから忙しくなり、ダイエーのカルチャーセンターの先生をやめたんです。しばらく経って、僕がひとりでできるもんで活動をしはじめた時に、先生のイベントにゲストとして呼ばれたことがありました。

—ダイエーのカルチャーセンターを辞めてからは独学ですか?

ひとりでできるもん:ダイエーのカルチャーセンターで2年ほどHIPHOPを学び、その後ダンスをやめようと思った時期もありつつ、ストリートダンスをしている人を紹介してもらって、その人と一緒にストリートで踊っていました。

—少年チャンプルはその時くらいからではじめたんですか?

ひとりでできるもん:今の話が17歳の時くらいなので大分あとです。少年チャンプルは僕が21歳の頃ですね。

—少年チャンプルは自身で応募したんですか?

ひとりでできるもん:「はむつんサーブ」という友人のダンサーが、日本で大きなチームダンスの大会で入賞したんです。
そこで少年チャンプル側が「はむつんサーブ」に取材オファーをして、撮影のために新宿のクラブに「はむつんサーブ」と取材クルーが来たんです。
そのイベントにたまたま僕がパフォーマンスしていたら出演オファーされたんです。
当時、サラリーマンでダンスも辞めようと思っていたんですが、テレビ出演のオファーをされたことが嬉しくて、即答で出ますと言ったのがキッカケですね。

—その時、仮面はつけていたんですか?

ひとりでできるもん:付けてましたよ。

—仮面をつけるキッカケはなんですか?

ひとりでできるもん:自分だとバレないようにです。ダンスを辞めようとしていた自分を救ってくれた恩人スヌーピーJ(のちの元エグスプロージョンメンバー)とスペースインベーダーザクロというチームを組んだいたことがあるんです。
毎日夜8時から夜中まで一緒にダンスの練習をしてたんですが、突然スヌーピーJが「彼女と結婚するわ」と言い出して、練習こなくなったんです(笑)。
ちょうどチームとしても有名になりだした時期で、僕としては続けたい思いがありましたが、無期限停止にしようとなったんです。
そのタイミングでいつも出させてもらっていたダンスの主催者にオファーを受け、チーム解散と自分もダンスをやめることを告げたら、やめないでくれと押し問答になり、最終的に「最後に思い出としてゲストで踊ってくれ」言われたんです。
当時、スペースインベーダーザクロはゲストダンサーではなかったので、そのメンバーの一人が突然ゲストで踊るのはありえないことなんです。
それでスペースインベーダーザクロの涼平と周りにバレないように、名前も当時やっていた「ひとりできるもん」という番組名からとり、顔も隠すために東急ハンズで見つけた仮面をつけてました。

—エグスプロージョンと出会ったのもその頃ですか?

ひとりでできるもん:スペースインベーダーザクロで活動している頃にエグスプロージョンも結成されたと思います。渋谷のイベントでスペースインベーダーザクロとエグスプロージョンが同じイベントに出ている時期もありました。
似たようなスタイルのチームがいるなとお互いに思って意識してたんです。
そこから練習場所に僕が遊びに行かせてもらったりして仲良くなりました。

—EDISON結成も自然の流れですか?

ひとりでできるもん:そこはむちゃくちゃ複雑で、短編の映画ができるくらい(笑)。
簡単に話すと、僕がスペースインベーダーザクロでやっていた同時期にエグスプロージョンも最初4人で活動していたのですが、1人抜けて3人になったんです。
僕らも3人でやっていて、スペースインベーダーザクロが無期限停止になりました。
そこで僕は「ひとりでできるもん」をはじめ、エグスプロージョンはもう1人抜けて、「まちゃあきくん」と「よしおくん」の2人になったんです。
そこでメンバーの補強をしなきゃいけないということで、「よしおくん」が僕のことを誘って、「まちゃあきくん」がスヌーピーJを誘ったんです(笑)。
お互い知らずに集合場所に行ったら、スヌーピーJがいて、「あれ、何やってるの?」みたいな(笑)。それで新生エグスプロージョンができ、ある時期はその4人でやっていました。
少しして僕が就職するタイミングで抜けて、入れ替わりに昇一メンバーが入りました。
チャンプルに出ていたエグスプロージョンはよしおくん、まちゃあきくん、じゅんさん、昇一の4人のメンバーです。
僕は仕事をやると言って辞めたものの、その仕事がめちゃくちゃブラック企業で1日18時間拘束とかだったんですよ(笑)。

—どんな会社ですか(笑)?

ひとりでできるもん:住宅設備メーカーの訪問販売でお風呂売ってました。

—よくそこに飛び込みましたね。

ひとりでできるもん:どうしようもない理由があって。。。僕、インテリア科の専門学校に通っていたんです。ダンスばかりやっていたので、先生から「卒業させない」と言われていて、卒業できないのは嫌なので、新聞の折り込み求人広告で一番給料がいい仕事に電話したんです。
説明会に行ったら、内定をその場でもらいました(笑)。
内定書を持って専門学校に行ったら、しょうがないと卒業させてもらえました。最初は就職してもダンスできると思ってたんですが、就職した会社があまりにもブラックで(笑)。朝の8時から夜中の2時まで働かされ、体罰はあるし、休みは月に1回くらいで、エグスプロージョンにも迷惑かけるのでやめました。
ただ、仕事がブラックすぎて、僕が持たなくなり、3か月で仕事を辞めたんです(笑)。
ただ勢いよくエグスプロージョンも抜けたもんだから、戻りづらくなって、なんで「ひとりでできるもん」をまたやり始めたんです。
ただエグスプロージョンとしては面白くなかったと思います。勝手に抜けて、また勝手に活動してるから。
そんな時に僕が少年チャンプルに出ちゃったんですね。で人気も出ちゃったからエグスプロージョンとしては本当に面白くなかったと思います。
僕は本当に気まずかったです。同じ空間にいても口はきかないという状態でした。
だけど、当時事務所を立ち上げるという話で、僕とエグスプロージョンは同じ事務所にいたんです。みんなで営業行くと僕の前座でエグスプロージョンが出たりもしたのでさらに気まずかったです。
少年チャンプルが終わり、スーパーチャンプルになった時にエグスプロージョンがドーンと人気が出て、内心ホッとしました。エグスプロージョンとしてはやっと追いついた的な感じだったと思います。
だけど、そうなっても一定の距離を保っていました。でその事務所がなくなって、みんなで吉本興業に来たんです。
エグスプロージョンが結成10年になった時に事務所から何かやれという指令が出て、全国ツアーをやろうという話になりました。
ただツアーの1か月前のタイミングで昇一が体調不良で続けられなくなり、ツアーを中止にできないのでメンバー補強として同じ動きができる僕に話が来たんです。
僕はどちらかというと申し訳ないという気持ちだったので、恩返しができるという気持ちで入りました。でツアーの打ち上げで、やっとまちゃあきくんと腹割って話して、わだかまりが解けて、お互い大阪の路上で抱き合って泣きました(笑)。

—めちゃくちゃ熱いですね。

ひとりでできるもん:そういう感動があって、今までの時間を取り戻すかのように一緒にツアーを回ってました。
そしたらスヌーピーJが抜けて、エグスプロージョンがまた2人になったんです。
ただ僕もひとりでできるもんとして一緒にやっていたので、「エグスプロージョン×ひとりでできるもん」でユニット組んじゃいませんかと提案したんです。
快く受け入れてくれてEDISONが誕生したという形です。

—EDISON結成までこんなストーリーがあったんですね。

ひとりでできるもん:ですよね。映画ができるくらいなんです(笑)。

—EDISONとして目指すことはありますか?

ひとりでできるもん:基本的にはお客さんが喜んでもらえるようなことを頑張るというのは変わってないですね。LIVEに臨む、いいものを出していこうというのは変わってないですね。

—昔と今のダンスをやる環境の違いとかありますか?

ひとりでできるもん:今はすごく便利な時代で、やりたいものがあれば調べられるし、ダンスが上手な人の動画も見れちゃう。
すごく恵まれた環境なので上手な子もたくさん出てきてますけど、ハングリー精神がなくなってきてる感じもします。
僕らの時代はそういうのなかったから、ダンス見たかったらクラブに行かないと見れなかったんです。クラブに行って、上手な人のダンスを見て教えてもらって、必死に外で練習していました。
あとイベントの数もそんなに多くなかったから、人前でダンスするのも練習してうまくなって、主催者に交渉してステージに立ってました。
今の子たちはニコニコ、YouTubeもあるから誰でも多くの人に見られる機会があるし、評価の目も甘かったりする。当時は生で見てる人も目が肥えていたので、ダイレクトに反応がわかったので、必死に練習していました。ただ今の子がインターネットに自分の踊りをアップすればよくないって感覚でやっている子も少なからずいて、ハングリー精神や競争心が少し失われている感じもする。いい部分もあればちょっと昔の感じが懐かしい感じもします。

—先生としても多くの人にダンスを教えていると思うのですが、ダンスが上達するコツは何ですか?

ひとりでできるもん:家でやってこいってことですかね(笑)。勘違いして、お金払ってレッスンくれば上手くなるって子がたまにいるんです。レッスンで教わったことを練習するから上手くなるのであって、レッスンきたからといって上手くなるわけじゃないです。やり方を教わって、自分で練習してどうなりたいかを意識してやることです。上達するコツです。

—ダンスをやっててよかったなと思う瞬間は?

ひとりでできるもん:女の子の番号をゲットした時ですかね。冗談ですが、僕は結婚して子どもがいることも公表しているので、男性としてというより、ダンサーとして応援してくれる人がたくさんいることは幸せを感じます。

—youtubeとかで仮面を外してることでファンの反応はありました?

ひとりでできるもん:基本的には仮面や、しゃべらないという設定は僕が決めたことじゃなく、番組でできたキャラクターなんですよ。
僕はどっちでもよくて、つけた理由がその時バレたくなかったからなんです。しゃべらなかった理由は、仮面した状態で話しても相手に聞こえづらいんですよね(笑)。
もう10年以上このキャラクターを続けてるので、外すタイミングはそれ相応の理由があればいつでもいいやと思ってます。喋るのも好きなので。
昔のファンは仮面を取って欲しくないという人が多いですが、 エグスプロージョンのファンは早く仮面とサングラスを取ってしまえというファンが多いですね(笑)。

—ファンへメッセージお願いします。

ひとりでできるもん:僕も頑張るので、みんなも頑張ってね。

 

ひとりでできるもんプロフィール

ひとりでできるもん(フリースタイルダンサー)
知名度No.1の謎の覆面ダンサー。「少年チャンプル」「スーパーチャンプル」でお馴染みの言わずと知れたダンサー。
独特のキャラクターと圧倒的な身体能力で、数々のアーティストのライブやMusicVideoでパフォーマンスを支えている。

【LIVE】
・2016年7・8月 エグスプロージョン×ひとりでできるもん LIVE TOUR 2016 DENKI 全国ツアー
・2016年4月~ 中島美嘉THE ACOUSTIC 2016 ~MIKA NAKASHIMA 1st Premium Tour~
・2015年8月 エグスプロージョン×ひとりでできるもん LIVE TOUR 2015 カメレオン 東名阪福ツアー
・2015年 中島美嘉 MIKA NAKASHIMA Concert Tour 2015 “THE BEST” ~DEARS & TEARS~ 出演
・2014年8月 エグスプロージョン×ひとりでできるもんLIVE TOUR 2014 ポップコーン 東名阪福仙ツアー
・2013年8月 エグスプロージョン×ひとりでできるもんLIVE TOUR 2013 ピンポンダッシュ 東名阪福ツアー
・2013年 中島美嘉「MIKA NAKASHIMA LIVE IS “REAL” 2013 ~THE LETTER あなたに伝えたくて~」
・2012年7~8月「エグスプロージョン10th Anniversary TOUR 2012~スクランブルエグ~ 全国5ヶ所ツアー
・2011年 中島美嘉「MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2011 THE ONLY STAR」スペシャルダンサー出演

【PV】
・聖飢魔Ⅱ「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」MV出演(映画「貞子vs伽椰子」主題歌)

【TV】
・NTV「有吉反省会」
・NTV「行列のできる法律相談所」

 

エグスプロージョン×ひとりでできるもん LIVE TOUR 2016 DENKI 全国ツアー

【日程】
・7/30(土) 神奈川 横浜ベイサイド 開場:17:00 開演:18:00
・8/3(水)  宮城 仙台ダーウィン 開場:18:00 開演:18:30
・8/4(木)   宮城 仙台ダーウィン 開場:18:00 開演:18:30
・8/10(水) 広島 クラブクアトロ 開場:18:00 開演:18:30
・8/13(土) 福岡 スカラエスパシオ 開場:17:00 開演:18:00
・8/16(火) 大阪 ビックキャット  開場:18:00 開演:18:30
・8/17(水) 愛知 名古屋ダイヤモンドホール 開場:18:00 開演:18:30
・8/25(木) 東京 赤坂ブリッツ 開場:18:00 開演:18:30

【チケット代】
■自由席 (前売) 3800円 (当日)4200円
■立見席(前売)3500円 (当日)4000円

ひとりでできるもんの「仮面舞踏塾」

ひとりでできるもんが、
『仮面舞踏塾』 という仮面伝承スクールをはじめるようだ!
気になる方は、以下からチェックしてみよう!
http://timemachine-inc.com/lesson/dekirumon003/

■概要
ひとりでできるもんの「仮面舞踏塾」は、
謎の覆面ピンダンサーひとりでできるもんによる本気のダンススクールです。
ダンス未経験者大歓迎!ひとりでできるもんが、これまでTV/CM出演を含む1,000回以上のショーを行ってきた経験から、ダンスの技術のみならず、ショーの演出、楽曲作り、笑いとダンスをいかに融合するかなどゼロから総合的に指導します。