「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会6日目、男子シングルス3回戦で第13シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-4、6-4、5-7、6-1で破った錦織圭(日本/日清食品)が、試合…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会6日目、男子シングルス3回戦で第13シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-4、6-4、5-7、6-1で破った錦織圭(日本/日清食品)が、試合後のインタビューに答えた。

試合を振り返って錦織は「大変な試合でした。堅さもあったり、したいようなテニスができなかったりと、出だしはあまり良くなかったですね。ちょっとずつ自分のテニスを取り戻してきて、特に第4セットではすごく良いテニスができて勝てたので良かったです」と語った。

第3セットは苦しみましたね、という問いには「第3セットを失ったが、彼も良いテニスをしていました。そんな中で自分が攻撃的なプレーを続け、勝つことができたのはとてもハッピーです」と答えた。

そして勝利を決めたポイントは?という質問には「最後まで攻める気持ちをしっかり持てたことが勝敗に繋がったと思います。特に第1、第2セット目は苦しい展開の中チャンスをもぎ取って取りましたが、第4セットは自分から最後まで取り切ったセットだと思います。1セット目から耐えて最後に良いプレーを引き出せたので満足しています」と答え、自身の課題でもある「大事なポイントを取り切る」ということに関しては「今日は大事なポイントを取り切れない部分もありましたが、それでもプレーはすごく良くなってきているので良い試合だったと思います」と語った。

また、今年はチャレンジャーからのスタートで、リハビリにも苦労があったのでは?という質問には「怪我からの復帰は決して楽ではなかったです。でも自分のテニスが戻ってきました。このテニスを2週間続けたいですね」と語った。

次戦は第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を破って勝ち上がってきたフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)だが、彼については「コールシュライバーは良い友人です。しっかりと休養を取って次に臨みたいですね」「タッチがすごくあって、バックハンドも上手い選手です。今日みたいなラリー戦になると思いますが、今日みたいなテニスをしっかり心がけて頑張りたいと思います」と語った。

そして、同じコートで錦織の前に試合を行い、6-0、6-0というスコアで3回戦を勝ち上がった大坂なおみ(日本/日清食品)については「彼女がリズムを作ってくれて、自分にとってはとても良いモチベーションとなっている」「(大坂選手の勝利は)嬉しかったですね。まさかのスコアでしたけど。なおみちゃんが頑張っているのを見ると自分も励みになるので、2人で上までいきたいですね」と語った。

日本人選手が男女ともにシングルスで4回戦進出、ベスト16入りという快挙を成し遂げたが、2人の勢いはここでとどまるものではないだろう。次戦以降の活躍も期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」3回戦での錦織圭

(Photo by Steven Ryan/Getty Images)