ヤクルト―広島20  7回を2安打1失点で15勝目を挙げた広島・大瀬良=神宮【写真提供:共同通信社】 広島東洋の大瀬良大地が1日の東京ヤクルト戦で7回2安打1失点の好投を見せ、リーグトップを独走する15勝目をマークした。 プロ入り以来、負…

ヤクルト―広島20  7回を2安打1失点で15勝目を挙げた広島・大瀬良=神宮【写真提供:共同通信社】


 広島東洋の大瀬良大地が1日の東京ヤクルト戦で7回2安打1失点の好投を見せ、リーグトップを独走する15勝目をマークした。

 プロ入り以来、負けなしの相手にこの日も好投し、通算10勝無敗となった。試合前から断続的に雨が降り続き、開始直後には何度も中断があるなど、難しいコンディションをものともしない好投だった。

 両チームとも先発投手が快調な立ち上がりで、序盤は投手戦となった。「相手のカラシティー投手も前半に素晴らしい投球をしていたので、負けないようにと思って投げた」という大瀬良は、5回2死まで与えた走者は四球の1人のみで、無安打に抑えた。4回までパーフェクト投球を続けていたカラシティーから、5回に打線が鈴木の本塁打などで4点を奪うと、大瀬良は7回まで失策絡みで1点を許したのみで、被安打2、奪三振7と文句なしの内容。 降雨の影響で試合中に3度の中断があり、そのうち2度は大瀬良の投球中での中断だったが、「なかなかこんなことはないが、周りの環境に流されないように、しっかり準備して投げた」と動じることなく投げきった。

 2位との直接対決に連勝したチームはマジックを「15」とし、「32」で初点灯した8月15日から2週間で半減した。「みなさんの声援のおかげで勝つことができて、ひとつずつ減らすことができている」と感謝した心やさしき右腕は「みなさん、風邪をひかないように、明日もまた応援をお願いします」と、雨中で声援を送り続けたファンを気遣った。