現地27日に「全米オープン」本戦が始まり、今年最後のグランドスラムの幕が切って落とされた。BIG4の一角であるノバク・ジョコビッチ(セルビア)は1回戦を勝利で飾るなど早速、盛り上がりを見せる一方で、暑さや高い湿度などさらに乗り越えなければな…

現地27日に「全米オープン」本戦が始まり、今年最後のグランドスラムの幕が切って落とされた。BIG4の一角であるノバク・ジョコビッチ(セルビア)は1回戦を勝利で飾るなど早速、盛り上がりを見せる一方で、暑さや高い湿度などさらに乗り越えなければならない課題も見えてきた。

実際、ジョコビッチとマートン・フクソービッチ(ハンガリー)の1回戦の暑さはひどく、会場となるニューヨークの気温は35度で、コート上は約40度にも及ぶと言われていた。

その中でジョコビッチは第2セット途中でトレーナーを呼び、薬をもらって服用し、身体を冷やすなど苦しい様子。フクソービッチも体調が思わしくないのか、第3セット途中でトレーナーやドクターを呼ぶなど、両選手ともに暑さに苦しめられた。大会期間を通じて多くの選手も同じ問題に直面しそうだ。

今回の試合では、第3セットと第4セットの間には、エクストリーム・ヒート・ウェザー・ポリシーが適用され、10分の休憩が挟まれた。大会の公式サイトによれば、そのルールが「全米オープン」で適用されたのは、1981年以来初めてのことで、両選手とも暑さに苦しめられる試合になった。

ジョコビッチ自身は「われわれは明らかに苦闘していたし、見ていてわかっただろうし、感じられただろう。第3セットの終わりにかけて少し良いプレーをしたし、少なくとも自分はした。それまではサバイバルモードだった」と語り、厳しい試合条件についてコメント。酷い暑さの中でなんとか勝利した様子が窺えた。

また1回戦が行われた2日間で、10人が途中棄権している。もちろん全員が暑さのために棄権した訳ではないものの、ほかにも暑さのために棄権する可能性もある。選手らが厳しい暑さと湿度にどう対処していくかも、見どころの一つと言ってよさそうだ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのジョコビッチ

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)