西武―楽天22  9回、サヨナラ打を放ち、ベンチに向かってガッツポーズする西武・山川=大宮公園【写真提供:共同通信社】‰€ 埼玉西武の山川穂高が29日の東北楽天戦で自身2度目のサヨナラタイムリーを放った。 パ・リーグの本塁打ランキングトッ…

西武―楽天22  9回、サヨナラ打を放ち、ベンチに向かってガッツポーズする西武・山川=大宮公園【写真提供:共同通信社】‰€


 埼玉西武の山川穂高が29日の東北楽天戦で自身2度目のサヨナラタイムリーを放った。

 パ・リーグの本塁打ランキングトップをひた走る山川。8月もこれまで9本のアーチを放っていたが、打率は2割前半と決して調子がいいとはいえなかった。しかも、3タテを食らってしまった、先週末の福岡ソフトバンク戦でもノーヒット。4番の働きができず。昨日、4試合ぶりのヒットは生まれたが完全復調を印象付けるものではなかった。

 この日は、今季最後の大宮での主催ゲーム。「4番・ファースト」でスタメン出場した山川だったが、第1、第2打席は四球で出塁するも、その後は2三振と精彩を欠いた。そして、チームが2対4と2点を追う場面で迎えた9回裏。秋山翔吾のタイムリーで同点に追いついた後、2死1塁で山川に打席が回ってくる。初球、2球目とスライダーをフルスイングするも空振りとなり、追い込まれてしまう。直後の3球目はボールをしっかり見極めると、この間に秋山が盗塁。得点圏にランナーが進み状況が変わったところで、山川は見逃せばボールという低めのスライダーにうまくバットを合わせ、技ありのサヨナラタイムリーを放ってみせた。

 チームメイトからの手荒い祝福でびしょ濡れになったままお立ち台に立った山川は、「2球振って当たらなかったので、もう帰りたかったです」と、追い込まれたときの心境を明かしてくれた。そんな状況でも、しっかりと結果を残したのは、さすがは4番。この一打は、打撃の復調に必ずつながるはずだ。