「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)大会1日目、第5シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)はライアン・ハリソン(アメリカ)との激闘を7-6(4)、5-7、4-6、6-3、6-4で制して2回戦へ進…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)大会1日目、第5シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)はライアン・ハリソン(アメリカ)との激闘を7-6(4)、5-7、4-6、6-3、6-4で制して2回戦へ進出した。試合時間は4時間14分だった。

アンダーソンは現在、世界5位で昨年の「全米オープン」ではファイナリストになり準優勝したほか、今年の「ウィンブルドン」でも準優勝するなど大きな舞台でも結果を残してきている。長身を生かした強力なサービスなどが特徴だ。

試合開始直後から第1セットは、拮抗した展開でゲームを進める形に。両選手ともにサービスゲームをキープしながら、タイブレークへ。アンダーソンは、なおも食らいつくハリソンからミニブレークでわずかに上回り、第1セットを獲得した。

第2セットもいずれにも傾かない流れとなったが、アンダーソンの5-4とリードして迎えたリターンゲームで3ブレークポイント。セット連取のチャンスとなるも、ハリソンに凌がれデュースに。その後、再びブレークポイントを迎えたが結局、アンダーソンは4度のブレークのチャンスをものにできず、ハリソンがキープした。

第2セットはその後、ハリソンが続くゲームでブレークして巻き返すとそのまま、5-7でアンダーソンが失った。結果、アンダーソンはハリソンにセットカウントでも追い上げを許した。

アンダーソンは第3セットの第3ゲームでブレークされてしまったほか、何度も足を伸ばす仕草を見せたほか、2-3となると治療を求めるなど苦しい様子だった。

アンダーソンは今回の試合について「本当にタフだった。暑く湿度も高く、たくさんの水分を失ってしまった」と述べてタフな試合を後に振り返った。

結局、第3セットをアンダーソンは4-6で落とし、もう1セットも落とせない立場に。一方のハリソンは観衆の「U・S・A、U・S・A」という声援もあり、勝利に向け勢いづくかに見えた。

しかし、第4セットではなおも拮抗する流れの中、アンダーソンが第8ゲームでチャンスを迎えた。ハリソンのミスのほかアンダーソン自身のフォアのウィナーなどで15-40と2ブレークポイントになると、アンダーソンがネット際に出てウィナーを決めブレークを達成。結果、アンダーソンは第4セットをそのまま獲得して、試合は勝敗を分ける第5セットに入った。

アンダーソンは同セットの第5ゲームでブレーク。ハリソンを追い詰める1ブレークアップのリードを獲得した。

そして5-4で迎えたアンダーソンのサービング・フォー・ザ・マッチは2度のマッチポイントとなるもハリソン凌がれる。しかし3度目となるアンダーソンのマッチポイントで、なんとか押し切り白星を決定付けた。

アンダーソンは世界46位のジェレミー・シャルディ(フランス)と2回戦で対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのアンダーソン

(Photo by Elsa/Getty Images)