野球ファン必見! 第12回BFA U18 アジア選手権に出場する日本チームの主力選手を10人、ピックアップ。彼らの夏の甲子園の活躍を中心に紹介!
今年の高校野球を沸かせた選手たちがアジア相手にどんな活躍を魅せるのか!?

小泉航平(こいずみこうへい)
大阪桐蔭
178センチ 74キロ
右投右打 捕手
【写真提供:共同通信社】

 

 今年は中村奨成(広陵‐広島)のような打てるキャッチャーの人材不足の年だった。
いや、キャッチャーはむしろ、打つことよりいかにピッチャーをリードして勝ちに結びつけるかが重要だ。優勝チームに好捕手あり。
 
 大阪桐蔭は柿木、根尾、横川という強力投手陣。それぞれ、個性があって持ち味も多彩。彼らのストロングポイントを引き出し、勝ちゲームにつなげたキャッチャー、小泉の果たした役割は大きかった。
西谷監督は試合の前夜は、「コーチ、分析チームを加えて、バッテリー中心に遅くまで相手チームの研究をやっている」と言っている。優勝チームを支えた陰の立役者は小泉なのだ。

 大阪桐蔭は完封ゲームはなかったが、ビッグイニングを作られていない。2点を許したのが最大失点だった。そして1ゲームの最多失点が沖学園戦の4点。これには根尾がソロホームランを2本許したものが含まれる。さらにいうと、連打されたのが6試合で3回だけということに驚かされる。いかに安打を許さず得点を与えなかったか。こういう安定感はベンチは計算できたはずだ。54イニング、小泉を代えることはなかった。

 大阪桐蔭以上に豊富な投手陣となる代表チームで、小泉のリードはさらに生かされるだろう。
本人には失礼ながら、打てるキャッチャーでは決してない。6試合で5安打。ただ吉田、渡邊からヒットを打っている。
 小泉の持ち味は強肩だ。遠投100メートル。二塁送球1・9秒台。これは今夏、すべてのキャッチャーの中で最もいい数字だったという。

 1年冬に手首を骨折したが克服して2年秋にレギュラーに。王者のホームベースを守り続けた。
 金足農との決勝戦の日が誕生日。最初の打席の時にブラスバンドが「ハッピーバースデー」を演奏して、球場中から拍手が起こった。こんなめぐり合わせを持った選手にかけてみたくなる。

(文・清水岳志)