本年10月24日開幕の卓球新リーグ・Tプレミアリーグ(以下、Tリーグ)の初代メンバーとなる選手たちに、現在の心境をインタビューする本企画。第4弾はTOP名古屋から参戦するエリザベタ・サマラだ。第1弾:浜本由惟(木下アビエル神奈川)インタビュ…

本年10月24日開幕の卓球新リーグ・Tプレミアリーグ(以下、Tリーグ)の初代メンバーとなる選手たちに、現在の心境をインタビューする本企画。第4弾はTOP名古屋から参戦するエリザベタ・サマラだ。

第1弾:浜本由惟(木下アビエル神奈川)インタビューはこちら
第2弾:張本智和(木下マイスター東京)インタビューはこちら
第3弾:平野美宇(日本生命レッドエルフ)インタビューはこちら

サマラが所属するTOP名古屋とは

Tリーグでサマラが所属するTOP名古屋は、現在サマラ以外の選手発表が行われておらず、チームの全貌は未だ謎に包まれている。球団からの発表に注目だ。

ヨーロッパを代表する女子選手、サマラとは

サマラはルーマニア出身で、2012年ワールドカップシングルス準優勝、2016年ヨーロッパ選手権シングルスで3位、そして2018年ヨーロッパトップ12で3位という戦績を残すヨーロッパを代表する女子選手であり、8月発表の世界ランキングは22位に位置する。

現在29歳のサマラは左利きのシェークハンド攻撃型の選手で、日本人選手に多い台の近くで速攻を仕掛けるタイプとは違い、ヨーロッパ選手らしい台から離れたダイナミックなラリーを得意とする。

サマラの日本人選手に対する戦績

世界ランク22位のサマラはTリーグで日本選手に勝てるだろうか。

まず平野美宇(日本生命レッドエルフ・世界ランク9位)には通算0勝2敗と分が悪く、浜本由惟(木下アビエル神奈川・同31位)にも0勝1敗となっている。一方で同じ左シェーク攻撃型の早田ひな(日本生命レッドエルフ・同16位)や、ラリーに定評のある加藤美優(日本ペイントマレッツ)にはいずれも2勝1敗と勝ち越している。ただし、上記4選手ともに2016年のITTFプロツアーでの対戦が最後となっているため、サマラよりも10歳以上若い日本選手たちの成長速度を見ると互角の戦いとなりそうだ。

近年では長崎美柚(木下アビエル神奈川)と2018年3月のカタールオープンにて対戦しており、その際はゲームカウント1-4で長崎に軍配が上がっている。

また、サマラは2009年ヨーロッパ選手権ダブルスでの優勝経験もあり、Tリーグの試合方式を鑑みると1番手であるダブルスが強いチームが有利とも言えるため、サマラがダブルスでも起用されるかどうかも注目のポイントだ。

Tリーグ開幕に向けた意気込みは

サマラはTリーグチェアマンの松下氏からTリーグの招待を受けた時に、出場することを即決めた。その理由として「私と、私の将来のために良い経験になると確信した、Tリーグは私が知っている台湾、日本、ヨーロッパの強い選手たちと戦うことができるからだ」とTリーグへの高い評価を口にした。

意気込みを聞くと「目標は常に良い試合をして常に勝つことですが、Tリーグで大事なのはチームで勝ちを目指すこと。自分が勝ってもチームが負けたら落ち込みます。常にチームで勝つことを目指します。」と個人だけでなく、“チームとして”勝つことを強調し、強い決意を見せた。

長年ルーマニアのリーダーとしてヨーロッパのトップを走り続けてきたサマラ。Tリーグでもベテランとしてチームを引っ張っていくことが期待される。

Tリーグ開幕戦のカード

・10月24日(水) 
男子:T.T彩たま vs 木下マイスター東京(両国国技館)

・10月25日(木) 
女子:TOP名古屋 vs 日本生命レッドエルフ(両国国技館)

・10月26日(金) 
男子:岡山リベッツ vs 琉球アスティーダ(武田テバオーシャンアリーナ)     
女子:木下アビエル神奈川 vs 日本ペイントマレッツ(立川立飛アリーナ)

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取材・文:ラリーズ編集部