「卓球を、日本のオフィス空間であたりまえに」そんな思いから、オフィス向け卓球台「T4 OFFICE」の販売をスタートさせたスヴェンソングループ。オフィスピンポンの“仕掛け人”は、自社のオフィスでどのように卓球台を活用しているのか。スヴェンソ…

「卓球を、日本のオフィス空間であたりまえに」

そんな思いから、オフィス向け卓球台「T4 OFFICE」の販売をスタートさせたスヴェンソングループ。オフィスピンポンの“仕掛け人”は、自社のオフィスでどのように卓球台を活用しているのか。スヴェンソングループ本社のある赤坂を訪ねた。

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オフィス卓球台はエントランスと会議室へ置くのが基本



スヴェンソン本社のエントランスにはT4 OFFICEが置かれていた

同社のエントランスに入ると存在感のある2つの打合せ用テーブルが。これがオフィス用卓球台「T4 OFFICE」だ。普段はミーティングテーブルとして使用し、卓球をする時だけ2つのテーブルをつなげて、社名ロゴ入りのオリジナルネットを張り、卓球台として使用する。

「実はもう1台あります」とスヴェンソンホールディングス広報室の伊藤瑞花さん。デスクが並ぶ執務室を抜けたところにある打合せ中の会議室に案内された。「おお、これか」と思わず呟いてしまうほど、会議室に馴染んでいる黒いテーブルが実は2台目のオフィス卓球台だった。通常の卓球台にあるセンターラインが無いからだろうか、ネットが無いと本当に卓球台とは気づかないデザインだ。



エントランスに加え、会議室にオフィス卓球台を置く企業も多い

この日も2〜3名の社員が、オフィス卓球台の上で10分から15分程度の短めの打ち合わせをし、また自席に戻っていくシーンが何度か見られた。成長企業ではチャットやオンラインミーティング等によるコミュニケーションの他、プロジェクトメンバー同士が小まめに「ちょっと話しましょう」とアウトプットイメージを詰めていくシーンが多くある。こんなビジネスシーンにオフィス卓球台が馴染んでいるのを目の当たりにした。

卓球は「企業のチームビルディングに使える」

ヘアケア・ウィッグ事業を展開するスヴェンソングループは、第二の事業として卓球ビジネスへの成長投資を積極的に行っている。卓球スクール「TACTIVE」や卓球総合メーカー「VICTAS」、卓球複合型施設「T4 TOKYO」を手がけるスヴェンソングループがオフィス卓球台に注目したのは「卓球がチームビルディングに使えるから」(スヴェンソンスポーツマーケティング 駒井亮氏)だという。

事業規模が大きくなり、社員数が増えてくると部門間の壁ができ、社内コミュニケーションがスムーズにいかなくなるフェーズが来る。そんな時にオフィス卓球台が組織を強固にし、チームワーク向上に一役買うことがあるのだ。次回からはオフィスピンポン導入企業に迫っていく。
(次回に続く)

取材・文・写真:川嶋弘文(ラリーズ編集長)