「大きな刺激を受けた。ラファエルのような立場に立つことを夢見ていたんだ」と8月12日に20歳の誕生日を迎えたステファノス・チチパス(ギリシャ)は語った。現地の8月12日、「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月6~12日/ハード…

「大きな刺激を受けた。ラファエルのような立場に立つことを夢見ていたんだ」と8月12日に20歳の誕生日を迎えたステファノス・チチパス(ギリシャ)は語った。

現地の8月12日、「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月6~12日/ハードコート)男子シングルス決勝で、世界ランキング27位(ランキングは8月6日時点)のチチパスは第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)に2-6、6(4)-7で敗れ、準優勝となった。

ATP公式サイトによると、試合後チチパスは「以前、同じ週に開催されていたチャレンジャーツアーに出場している時、テレビ観戦したのを思いだす」「毎日欠かさず彼の試合を観たんだ。彼が対戦相手に勝つのを見て、とても刺激を受けた。彼がコートでやってのけていることは、僕から見ればとてつもないことだ」とテレビでナダルを見ていたことを話した。

「僕はどれほど努力しなきゃならないのか。彼と僕のテニスにどれほど大きな差があって、僕はどれほど一所懸命練習しなきゃならないか。もっと長時間練習して、もっと強くなって、もっと鉄壁のベースラインプレーヤーになって、忍耐力をつけないと」「コート上で体にかかる負担は、彼にとってごく普通のことみたいだった。それが僕と彼のテニスの大きな違いだ」とチチパスは語る。

また「ラファエルの忍耐力はすごい」とチチパスは言う。「彼は絶対にくじけない。それに、彼が選手として築いてきたものがすごい。彼とプレーすると、そんなふうに感じるんだ。だから、僕はもっともっと努力しなきゃならないし、いつの日か彼のレベルに到達できればと思う」

チチパスは今大会、2回戦で世界ランキング8位のドミニク・ティーム(オーストリア)、3回戦で10位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、準々決勝で3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、準決勝で6位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)を破る快進撃を見せた。

「僕はもっと多くを手に入れたい。今年はもっと多くのことを達成できると信じている。決勝では負けたけど、まだまだ強い選手に勝てるような気がする」とチチパスは前向きに語った。

8月13日に世界ランキングを自己最高の15位としたチチパス。今後更なる活躍に注目だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は準優勝のチチパス(左)と優勝したナダル(右)

(Photo by Vaughn Ridley/Getty Images)