「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月6~12日/ハードコート)の大会6日目、男子シングルスの準決勝で、19歳のステファノス・チチパス(ギリシャ)が第4シードで世界ランキング5位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)を6(4)-…

「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月6~12日/ハードコート)の大会6日目、男子シングルスの準決勝で、19歳のステファノス・チチパス(ギリシャ)が第4シードで世界ランキング5位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)を6(4)-7、6-4、7-6(7)で下して決勝戦への切符を手にした。試合時間は2時間47分だった。

快進撃の続くチチパスは今大会、2回戦での8位ドミニク・ティーム(オーストリア)戦、3回戦での10位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)戦、準々決勝での3位アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)戦に続き、トップ10から4連勝を飾ったことになる。

第1セットは両選手ともにサービスゲームを明け渡さない締まった形で進展。いずれもブレークにつながる決定的なポイントは獲得できずタイブレークとなった。

その中でチチパスは、先行したものの自身のサービスでのミスヒットやアウトミスでアンダーソンにミニブレークを許して第1セットを6(4)-7で失った。

しかし第2セット序盤でチチパスは反撃に出た。第3ゲームのリターンでいったんはブレークポイントを逃したものの、デュースに。アンダーソンのアウトミスなどからチチパスがブレークした。

結局第2セットはその後、いずれもブレークには届かず、チチパスが6-4で獲得した。

最後の第3セットでは、チチパスとアンダーソンは第1セットと同様にブレークを許さずにゲームをする展開。タイブレークに入ると、いずれもマッチポイントのチャンスを迎えたものの最後はチチパスが3度目のチャンスを活かして白星をものにした。

決勝戦の12日に誕生日を迎えるチチパスは決勝進出について「マスターズの決勝でプレーできるなんて最高だ。信じられない」とコメントしており、同日に初タイトルの獲得に挑む。

チチパスは決勝戦ではラファエル・ナダル(スペイン)とカレン・ハチャノフ(ロシア)の勝者と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 トロント」でのチチパス

(Photo by Jeff Chevrier/Icon Sportswire via Getty Images)