逆転勝ちで6連勝を飾り、喜ぶ山田哲(右から3人目)らヤクルトナイン=京セラドーム【写真提供:共同通信社】 東京ヤクルトの山田哲人が延長戦に決着を付ける決勝タイムリー。主砲の活躍で読売巨人との2位争いに3連勝したチームは連勝を6に伸ばし、勝率…

逆転勝ちで6連勝を飾り、喜ぶ山田哲(右から3人目)らヤクルトナイン=京セラドーム【写真提供:共同通信社】


 東京ヤクルトの山田哲人が延長戦に決着を付ける決勝タイムリー。主砲の活躍で読売巨人との2位争いに3連勝したチームは連勝を6に伸ばし、勝率5割まであと1つとした。

 読売巨人先発のメルセデスに8回まで零封され、0対1で完封負け寸前の9回、読売巨人は抑えのマシソンを投入。1死走者なしで打席に入った山田哲は「必死こいて塁に出た」と右前打で出塁し、続くバレンティンの初球に2盗に成功した。バレンティンはショートゴロで2死3塁となったが、雄平がセンター前に落ちるタイムリーを放って土壇場で同点に追いついた。そして延長戦に入って迎えた11回表、先頭の青木が2塁打を放ち、続く山田の「逆方向を意識して、欲を出さずに進塁打のつもりでいった」という当たりがセンター前への勝ち越しタイムリーとなった。

 同点劇のホームを踏み、延長での決勝タイムリーで6連勝に貢献した山田哲は「勝ててよかった。今日はしっかり仕事ができてよかった」と笑み。15、16年に2年連続でトリプルスリーを達成したが、前人未到の3年連続を期待された昨季は打率.247と極度の不振に陥った。だが今季はここまで打率3割をキープし、23本塁打、21盗塁と、NPBでは史上初となる3度目のトリプルスリーが現実味を増している。

 「明日も勝てるように、今日のような粘り強い野球をやっていきたい」と、ヒーローインタビューを締めくくった山田哲。「トリプルスリーは個人的に達成したい数字。頑張って、残りシーズンで結果を出したい」という言葉が現実になれば、チームの15年以来となるクライマックスシリーズ進出が近づいてくる。