2018年7月19日午後、株式会社コナミデジタルエンタテインメントが「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」開幕記者会見を行った。プロ野球史上初の試みとなる「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」は、KONAMI野球コンテンツ(『実…
2018年7月19日午後、株式会社コナミデジタルエンタテインメントが「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」開幕記者会見を行った。
プロ野球史上初の試みとなる「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」は、KONAMI野球コンテンツ(『実況パワフルプロ野球 チャンピオンシップ2018』『実況パワフルプロ野球2018』)を競技タイトルに使用し、NPB(一般社団法人日本野球機構)と共同で開催する本格リーグだ。
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「eBASEBALLパワプロ・プロリーグ2018」公式サイトURL https://e-baseball.konami.net/pawa_proleague/
「実況パワフルプロ野球」シリーズは1994年に家庭用ゲームとして誕生して以来、20年以上にわたり楽しまれてきた野球ゲーム。2014年には、選手育成モード「サクセス」を搭載したモバイルゲーム『実況パワフルプロ野球』の配信を開始。そのほか、2017年には愛媛国体の文化プログラムにて「実況パワフルプロ野球」シリーズによるeスポーツ大会が行われるなど、競技タイトルとしても注目を集めている。
NPB公式Twitter上で、会見当日19日に公開された「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」開幕記者会見フルバージョン映像も話題を集めている。
世界的には、競技人口約1億3,000万人を誇る「eスポーツ」。世界規模では「eアスリート」と呼ばれるプロゲーマーも多数存在し、海外では認知度も高いeスポーツ。このeスポーツ市場に今秋いよいよ日本の球界が参入し、新たなムーブメントを仕掛ける。
世界中のe-アスリート達の活動は、毎日長時間のトレーニングがメインとなる。トレーニングでは、プレーの技術力に加え、集中力・思考力・瞬発力などを鍛え、世界中で開催されるeスポーツの大会に備えているようだ。
目の前の大会を軸に見据え、過酷なスケジュールをこなすストイックな姿こそ、リアルなアスリートそのもの。このeアスリート達の野球現象に着目したのは、NPBだった。球界の裾野を広げるべく動き出したNPBは、eスポーツを通して新しい野球の楽しみ方を提供し、野球ファンの拡大・活性化を目指している。
大手ゲーム企業KONAMIとNPBがタッグを組み実施される「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」記者会見に現れたのは、株式会社コナミデジタルエンタテインメント代表取締役社長早川英樹氏、一般社団法人日本野球機構(NPB)会長斉藤惇氏、さらにeアスリートの代表としてマエピー選手も登壇した。
「eBASEBALL」は、日本のプロ野球シーズン終了後(オフシーズン)に合わせ、11月開幕を迎える目論みで展開され、ペナントレースは5週間で合計15試合を戦い、プロ野球さながらの熱戦が繰り広げられる。
また、NPBが統括するセントラル・リーグ6球団、パシフィック・リーグ6球団のプロ野球全12球団それぞれに、eスポーツ選手を登録し、ペナントレースを開催。今後、各球団に登録されるeスポーツ選手の選抜やドラフトも開催。
パワプロチャンピオンシップス2017ゲームソフト部門全国決勝大会優勝者でもあるeアスリート「マエピー」選手は、リーグ開幕へ向け準備の余念がない。9月29日開催のドラフト会議に向けても、自信を覗かせる。
「どのチームに選ばれても、私自身の力で優勝を目指したい」
ストイックな姿勢を貫くマエピー選手も指名確実となる「eBASEBALL パワプロ・プロリーグドラフト会議」や「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」全試合は、公式サイトやインターネットメディア「SPORTS BULL(スポーツブル)」でライブ配信予定だ。
KONAMIといえば、サッカーゲーム「ウィニングイレブン」が2019年秋の茨城国体の文化プログラムとして導入されたことで話題を集めた大手ゲーム企業だが、代表取締役社長の早川英樹氏は、今回の取り組みについて以下のようにコメントしている。
「NPB様とのeBASEBALLの取り組みを通じ、選手として参加する・会場で応援する・動画で視聴するなど、野球の楽しさの幅をより広げていき、野球振興に努めていきます。」
eアスリート達の世界的活躍を受けて、IOC(国際オリンピック委員会)がオリンピック種目として検討を始めたという噂も飛び出すeスポーツ市場は、日本球界の参入により大きな進化を遂げる。7月末からは、eアスリート達によるプロテストやオンライン予選・オフライン選考会が行われ、この夏から新たな戦いが始まる。近い将来、球界のeスポーツキングが現れる可能性も高いだろう。
取材・文/スポーツブル編集部