オリックスに勝利し、ファンとタッチを交わす楽天・今江=きらやかスタジアム【写真提供:共同通信社】 東北楽天の今江年晶が10日のオリックス戦で試合を決める逆転2ランを放った。 過去7戦全敗と相性の悪い山形での主催試合。チームも鬼門を払拭すべく…

オリックスに勝利し、ファンとタッチを交わす楽天・今江=きらやかスタジアム【写真提供:共同通信社】


 東北楽天の今江年晶が10日のオリックス戦で試合を決める逆転2ランを放った。

 過去7戦全敗と相性の悪い山形での主催試合。チームも鬼門を払拭すべく初勝利を狙っていたが、序盤から先発・美馬学が1点を失って追いかける展開。今江も第1打席でヒットを放つが、第2、第3打席はともにライトフライに倒れてしまった。しかし、迎えた8回裏、1対2と1点ビハインドの場面。2死1塁という状況で第4打席を迎えると、「とにかく思い切っていこうと思った」と、オリックスの3番手・山本由伸が投じた初球のストレートをフルスイング。「会心だったので入ると思った」という打球は、東北楽天ファンで埋め尽くされたレフトスタンドへ飛び込む今季6号の逆転2ランとなった。

 この一発が決め手となり、チームは山形主催試合で初勝利。昨秋に新設された「きらやかスタジアム」でのお立ち台に上がった今江は、「たくさんの方々に来ていただいて、みなさんを負けて帰らすわけにはいかないと思って打ちました」と喜びのコメント。6月17日の試合から4番に定着し、チームトップの打率を誇るだけでなく、得点圏打率も3割半ばと勝負強さを発揮中。この日も見事に4番の働きをした今江。勝負強さが光る男が打線の軸になれば、チームの雰囲気も絶対に変わってくるはずだ。