ニュージーランドラグビー協会は7月6日、同国の先住民族・マオリの血を受け継ぐ選手で結成される“マオリ・オールブラックス”が、今年11月に初の南米遠征をおこない、ブラジル代表(現世界ランキング26位)、チリ代表(同30位)と初めて対戦するこ…

 ニュージーランドラグビー協会は7月6日、同国の先住民族・マオリの血を受け継ぐ選手で結成される“マオリ・オールブラックス”が、今年11月に初の南米遠征をおこない、ブラジル代表(現世界ランキング26位)、チリ代表(同30位)と初めて対戦することが決まったと発表した。
 マオリ・オールブラックスの2018シーズン末ツアーは北米遠征から始まり、11月3日にシカゴでアメリカ代表と対戦したあと、同月10日にサンパウロでブラジル代表と激突、そして17日にサンティアゴでチリ代表の挑戦を受ける。

 シカゴではトリプルヘッダーのメインイベントとなり、同日は、女子のアメリカ代表×ニュージーランド代表、男子のアイルランド代表×イタリア代表戦もおこなわれる予定だ。

 ニュージーランドラグビー・マオリボードのファラ・パーマー議長は、「初めてチリ、ブラジルと対戦することは、非常に特別なことであり、南米との関係を発展させ、さらにマオリの視点から、この地域の先住民族のコミュニティと交流するのに役立つだろう」とコメントした。

 マオリ・オールブラックスは過去に、南米チームのアルゼンチン代表と2回対戦したことがあるが、いずれもニュージーランド国内でおこなわれていた。

 歴史的ツアーのホストとなるブラジルラグビー協会のアグスティン・ダンサCEOは、「我々にとってマオリ・オールブラックスとプレーすることは夢の実現であり、ブラジルラグビー界の現在と未来の世代を鼓舞する試合になるだろう」と語り、同国で急速に成長しているラグビーのさらなる発展につながることを確信している。

 チリラグビー協会のホルヘ・アラヤ会長は、「この歴史的な試合をファンに提供できることは、ワールドラグビーと南米ラグビーの協調的な努力のおかげ。このゲームが意味する情熱を享受するため、選手と同じくらい、協会もスタッフも重要な役割を遂行する」とコメントした。