エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ率いるイングランド代表が、ようやくトンネルを抜けた。3連覇がかかっていた今年のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)で5位に終わり、5月下旬のバーバリアンズ戦も含めて屈辱の6連敗。6月の南アフリカ遠征は…

 エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ率いるイングランド代表が、ようやくトンネルを抜けた。3連覇がかかっていた今年のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)で5位に終わり、5月下旬のバーバリアンズ戦も含めて屈辱の6連敗。6月の南アフリカ遠征は最終戦を前にテストシリーズ負け越しが決定し、ファンやメディアの厳しい視線が注がれていたが、現地時間6月23日にケープタウン(ニューランズ・スタジアム)でおこなわれた南ア代表との第3戦を25-10で制し、2017-2018シーズンを勝利で締めくくった。

 雨でグラウンドコンディションが悪いなか、前半は両チームともPGでスコアボードを動かし、6-3で折り返した。
 リードしたイングランドは後半早々、スクラムで再びショットチャンスを得、ツアーキャプテンを任されたCTBオーウェン・ファレルが決めて点差を広げた。

 対する南アは45分(後半5分)、CTBジェシー・クリエルやPRスティーヴン・キッツォフらの好走が続いて敵陣22メートルライン内に入り、FBウォリック・ヘラントがキックでインゴールに転がしたボールをCTBクリエルが押さえ、トライ。SOエルトン・ヤンキース(Elton Jantjies)のコンバージョンも成功で逆転した。

 しかしイングランドは49分、PGで再逆転。57分にも南アに反則があってファレルがショットで加点した。
 この試合もエラーは多かったイングランドだが、前の2試合と比べるとディフェンスに粘りがあり、接点ではLOジョー・ローンチブリーなどが奮闘して南アの自由にはさせなかった。

 すると71分には、テストマッチで10年ぶりにイングランドの10番をつけたダニー・シプリアーニが絶妙のキックコントロールでインゴールにボールを放ち、駆け上がったWTBジョニー・メイがライン外に出る前に押さえ、雄叫びを上げた。

 その後、イングランドはファレルのブーツで得点を重ね、約4か月半ぶりに勝利の味をかみしめた。

 イングランドは今年11月のテストマッチシーズンにホームで4試合を予定しており、日本代表とも対戦する。