元西武外野手の大塚光二監督率いる東北福祉大が延長10回タイブレークの末、白鴎大に2対1のサヨナラ勝ち。優勝した2004年以来の準決勝進出を決めた。

最後は無死満塁からの犠飛で試合が決まった

 

 

大塚監督が「野球をよく知っている選手。1番打者の働きをしっかりしてくれる」と全幅の信頼を置かれている吉田隼外野手(4年・国士舘)が攻守に活躍を遂げた。
 1回表二死二塁の場面で、センター前に抜けた当たりに猛チャージして捕球すると鋭い送球を本塁に送り、走者を間一髪で刺した。そして直後の打席では初球をレフトスタンドに運ぶ先制本塁打を放った。これには白鴎大の黒宮寿幸監督も「初回に野球の性(さが)が出てしまいましたね」と悔やんだ。
 さらに、牽制ミスで9回表に追いつかれ嫌な展開となった延長タイブレークの10回裏にも吉田が大きな仕事を果たす。無死満塁の場面でセンターへきっちりと犠飛を放ち、サヨナラ勝ちを決めた。

 また、故障明けで今春のリーグ戦では2試合4イニングの登板しなかったサイドハンド右腕の津森宥紀投手(3年・和歌山東)が10回1失点と好投。これにも大塚監督は「投手起用は腹をくくりました。野手に“津森のために”と思わせる投手」と高く評価し、14年ぶりの優勝に向けて投打の中心選手が頼もしい存在となってきた。

 

優れた選球眼など高い出塁率で信頼を置かれている吉田

 

最速147km/hのストレートをサイドハンドから投じて来秋ドラフト候補に挙がる津森

 

★準々決勝・白鴎大vs東北福祉大
白鴎大 0000000010=1
福祉大 1000000001x=2
【白】山田啓、中村、●大関-大幡
【祉】○津森-笹谷
本塁打:福祉大・吉田《1回ソロ》

◎白鴎大・龍昇之介外野手(4年・久留米商)※主将
「まだこういった舞台で勝てるチーム作りができませんでした。秋は関東大会(他リーグも交えた代表決定戦)もあるので難しい道だが、この経験を生かしていきたいです」

文=高木遊
写真=山本晃子