今大会唯一の国立大で、35年ぶり3回目の出場となった広島大が優勝2回の東北福祉大と戦い、一時は2点差まで迫る健闘を見せたが3対8で敗れた。

今春の広島六大学リーグで6勝2敗、防御率0.89と好投し、優勝に大きく貢献したエース右腕の中田朋輝投手(4年・宇部)だったが、この日は強豪・東北福祉大を相手に苦しい投球となった。

2回に3安打を浴びて先制を許すと、3回には4安打を浴びて4失点。4・5回はなんとか無失点に抑えたが、主将の國政隆吾捕手(4年・松山東)の本塁打などの援護で点差が2点に詰まっていた6回裏に3点を失い、この回限りで降板。13安打8失点(自責点6)という悔しい内容となった。

試合後、中田は「自分の実力不足です。リーグ戦では押し込めたストレートや空振りの取れた変化球が通用しませんでした」と渋い表情で淡々と語った。またリーグ戦で71イニングを投げた疲労で、優勝が決定した5月21日以降の登板は紅白戦の4イニングのみ。脱力をイメージした投球を心がけたが、調整も上手くいかず「この調子でも抑えられるになりたい。もう1段階高いレベルに行かなくてはいけません」と悔しさを隠しきれない中でも前を向いていた。

勝った東北福祉大は、昨年の初戦で四国学院大に足元をすくわれたが、今日の勝利で一昨年以来の準々決勝進出を決めた(東海大北海道キャンパスの不祥事による出場辞退で2回戦は不戦勝)。

 

多い日で1日10時間の猛勉強で広島大工学部に現役合格。広島大では最速148km/hにまで伸ばす成長を遂げた中田

 

 

 

★1回戦・広島大vs東北福祉大
広島大 000201000=3
福祉大 01400300X=8
【広】●中田、本田-國政
【祉】○山野、椋木、三浦、藤川、津森-岩崎、笹谷

本塁打:広島大・國政《4回2ラン》

選手主体の練習で全国大会出場を果たした広島大だったが勝利はならなかった

文・写真=高木遊