「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で激戦を繰り広げた第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)がセレモニーでそれぞれスピー…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で激戦を繰り広げた第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)がセレモニーでそれぞれスピーチを行った。

6-4、6-3、6-2のストレートでティームを破り、前人未踏11度目の「全仏オープン」優勝を決めたナダル。母国スペインの国旗掲揚と国歌の披露がなされた後に、スピーチが始まった。

ティームは「私にとってはこういう結果でしたが、素晴らしい2週間でした。私が11歳だったときにはこの大会をテレビで見ていました。ここに来て、決勝でプレーできるなんてそのときは思ってもいませんでした。次、また決勝に出るチャンスをつかめると思いますが、また同じ相手かもしれませんね。もう1つ、お約束をします。次回はここでスピーチをするときはフランス語でやります」とスピーチし、会場の笑いを誘った。

そしてナダルは最初に「ドミニク、おめでとう。素晴らしいチームに恵まれていますね。あなたのような素晴らしい選手とプレーできてとても光栄だよ。今後もこの調子で頑張ってください」と対戦相手のティームを賞賛した。

続いてナダルは「チームのみんな、家族、友人、みんな本当にありがとう。みんなが私を支えて力を貸してくれました。私の人生を振り返って、こういう人たちがいるから今の自分がいるんだと痛感しています。もちろん、厳しい時も共有しましたが、今日こうやって一緒に祝うことができて嬉しいです。そしてケン・ローズウォールさんにトロフィーを授与していただいて、本当に特別な瞬間でした。本当にありがとうございます」と感謝を述べた。

また、観客に向けて「このセンターコートで最後のポイントまで応援してもらって本当にありがとうございました。優勝が決まった後の長い拍手も含めて私が全身で感じた感情は言葉にできませんが、心の底からフランス語で『メルシー・ボーク』と伝えたいです。私にとってローランギャロスでプレーする以上の喜びはありません。みなさんのおかげでここに戻っていつも同じモチベーションでプレーすることができています」と喜びと感謝を伝えた。(テニスデイリー編集部)

※写真はセレモニーでのナダル(右)とティーム

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)