*写真は2018年アジアカップの丹羽孝希(スヴェンソン)<2018年5月29日〜6月3日 ITTFワールドツアープラチナ・中国オープン (深セン)>2018年中国オープン 大会3日目 男子の結果5月29日から続いているITTFワールドツアー…

*写真は2018年アジアカップの丹羽孝希(スヴェンソン)
<2018年5月29日〜6月3日 ITTFワールドツアープラチナ・中国オープン (深セン)>

2018年中国オープン 大会3日目 男子の結果

5月29日から続いているITTFワールドツアープラチナ中国オープンも大会3日目となり、シングルス・ダブルスともに決勝トーナメントが始まった。5月31日は、シングルスで丹羽孝希(5月度世界ランキング9位・スヴェンソン)、ダブルスで森薗政崇(同52位・FPC)/大島祐哉(同37位・木下グループ)ペアが試合に臨んだ。森薗/大島ペアは準々決勝敗退となったが、シングルスで丹羽が2回戦進出を決めた。

丹羽が2回戦進出も、森薗/大島ペアはベスト8で敗退

中国オープンのシングルス決勝トーナメント1回戦は3日目と4日目に分けて行われる。3日目は日本男子代表としては丹羽孝希のみが試合を行うことになった。対戦相手はスロベニアのベテラン選手、トキッチ(同70位)。変則的なフォームであるがパワーのあるタイプで、当たると怖い選手だ。

丹羽はトキッチに対して得意のカウンタープレーを序盤から惜しみなく発揮し、すんなりと3ゲームを連取し、勝利に王手をかけた。しかしここからベテラン選手トキッチの反撃が始まる。丹羽は、後がなくなり吹っ切れたトキッチの攻撃に対してカウンターのミスが増えてしまい、2ゲームをあっさりと取り返された。フルゲームに持ち込まれるとどうなるかわからない相手に対し、なんとしてもここで決めたい丹羽は、巧みな台上プレーでトキッチの攻撃を封じる戦略に出た。この作戦が功を奏し、ゲームカウント4-2で勝負を決めることに成功した。

この勝利により、丹羽は決勝トーナメント2回戦に進出し、6/1にピッチフォード(同58位・イングランド)と対戦する。

そして、先日の香港オープンで吉村和弘が準決勝で対戦した韓国の林鐘勲(同39位・韓国)が中国の許昕(同4位)にゲームカウント4-1で勝利するという番狂わせが起きた。許昕は終始林鐘勲の勢いに押され、勝機を見出せないまま敗北した。

男子ダブルスは、森薗/大島ペアが出場した。1回戦を快勝で突破し、続く準々決勝の対戦相手は張禹珍/林鐘勲(韓国)となった。

森薗/大島ペアが1ゲームを先制したが、韓国ペアも譲らず、交互に1ゲームを奪い合う形で勝負はファイナルゲームへともつれ込んだ。最終ゲームもハイレベルな台上プレーの応酬の様相となり、ポイントも5-5、6-6、8-8と、シーソーゲームの展開になった。この場面で森薗/大島ペアが1本奪い9-8とリードしたが、そこで得点が止まってしまい、最後は9-11で惜しくも敗れる結果となった。

大会4日目の6/1には、張本智和(同10位・木下グループ)と元世界チャンピオンの張継科(同168位・中国)の対戦が予定されている。

2018年中国オープン(大会3日目):主な日本男子選手の結果

男子シングルス

<決勝トーナメント1回戦>
丹羽孝希 4-2 トキッチ(スロベニア)
11-7/11-6/11-9/4-11/6-11/11-9

男子ダブルス

<決勝トーナメント1回戦>
森薗政崇/大島祐哉 3-0 ピッチフォード(イングランド)/ピシュテイ(スロバキア)
11-6/11-7/11-3

張本智和/上田仁 1-3 イオネスク(ルーマニア)/ロブレス(スペイン)
11-7/8-11/12-14/5-11

<準々決勝>
森薗政崇/大島祐哉 2-3 張禹珍/林鐘勲(韓国)
11-9/7-11/11-8/8-11/9-11

混合ダブルス

<決勝トーナメント1回戦>
森薗政崇/伊藤美誠 3-0 フィルス/ハン・イン(ドイツ)
11-6/12-10/11-4

<準々決勝>
森薗政崇/伊藤美誠 3-0 フランチェスカ/ソルヤ(ドイツ)
11-8/11-8/11-3

2018年中国オープン:大会4日目男子初戦の組み合わせ

男子シングルス

<決勝トーナメント1回戦>
水谷隼 vs フランチスカ(ドイツ)
張本智和 vs 張継科(中国)
大島祐哉 vs 李尚洙(韓国)
松平健太 vs 王楚钦(中国)

<決勝トーナメント2回戦>
丹羽孝希 vs ピッチフォード(イングランド)

混合ダブルス

<準決勝>
森薗政崇/伊藤美誠 vs 林鐘勲/梁夏銀(韓国)

文・写真:ラリーズ編集部