既に秋春連覇を決めている慶大が早大を3対1で下し先勝。全校から勝ち点を挙げる完全優勝に王手をかけた。 この試合のハイライト動画はこちら!  試合を決めたのは普段は好守でチームに欠かせない存在となっている瀬戸西純(2年・慶應)だ。打率はこの試…

既に秋春連覇を決めている慶大が早大を3対1で下し先勝。全校から勝ち点を挙げる完全優勝に王手をかけた。

 

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 試合を決めたのは普段は好守でチームに欠かせない存在となっている瀬戸西純(2年・慶應)だ。打率はこの試合の前まで2割に届いていなかったが、4回二死二、三塁の場面で早大・小島和哉投手(4年・浦和学院)のストレートに差し込まれながらも強く打球を叩きつけると、これを相手二塁手が後逸し(記録はヒット)、勝ち越しの2点適時打となった。

 今日も含めて全11試合で遊撃手として出場し、失策はわずかに1つと安定した守備を見せている瀬戸西。
 昨年の4年生が卒業し総入れ替えとなった内野陣は、オープン戦序盤ではミスも多かったが、泉名翔大郎コーチ(4年・慶應志木)ら学生コーチ陣と内野陣で、全体練習前の毎朝7時15分から特守を敢行。それが現在の堅い守備に繋がっているという。
 完全優勝がかかる早慶戦2回戦、そしてトーナメント戦の全日本大学野球選手権(11日開幕※慶大の初戦は13日予定)と緊張感の高い試合は続いていくが、瀬戸西は「守備を買っていただいているので、打球に対して攻めていくスピード感のある守備をしていきたいです」と頼もしく語った。

小原和樹内野手(3年・盛岡三)とともに堅い二遊間を築いている瀬戸西

先発の高橋亮吾投手(3年・慶應湘南藤沢)が6回1失点と試合を作り、7回から3イニングを高橋佑樹投手(3年・川越東)が無失点で締めた※写真は高橋佑樹

★早稲田大vs慶應義塾大1回戦
早大 001000000=1
慶大 00030000X=3
【早】●小島—岸本
【慶】○高橋亮、高橋佑—郡司

2万8千人の大観衆の中で行われた

文・写真=高木遊