「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)大会5日目となる5月31日、第5シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)がジュリアン・ベネトー(フランス)との2回戦を危なげなく制した。スコアは6-4、…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)大会5日目となる5月31日、第5シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)がジュリアン・ベネトー(フランス)との2回戦を危なげなく制した。スコアは6-4、6-3、6-2 、試合時間は1時間55分だった。

デル ポトロはランキングでは6位、長身から繰り出すサーブやフラット系のフォアにはスピード感もあり、緩急をつけることから相手選手にとっては戦いにくいところのある選手だろう。16年夏に長年悩まされていた手首の問題を払拭してからは、本来の実力を発揮している。

一方のベネトーは、36歳とベテランの地元フランス勢。相手や状況に合わせて様々な手札を駆使して戦える基礎的な技術の高さと戦術性を持つという。

しかし、試合ではデル ポトロが基本的には優位を保った。第1セットでも第4ゲームのリターンで、同選手がベネトーをブレーク。一時はベネトーに、2度のデュースの末にブレークされ追いつかれたものの、第10ゲームのリターンで再び、3ブレークポイントのチャンスを掴むと、ゲームを奪い6-4で第1セットを手にした。

第2、3セットでもデル ポトロは、ベネトーに先んじてブレークすると、自身のサービスゲームでは決定的な場面での得点を許さずに、それぞれセットを確保して勝利に結びつけた。

デル ポトロは「1回戦よりも良かったと感じている。より多くのウィナーを放てたし、より良く走れた。自分のゲームのレベルも少しだけ高かった。いいことだし、日に日に改善していると感じており、明後日の試合でもそう感じられるよう取り組むつもりだ」とコメントしており、ATPの公式サイトが明かしている。

デル ポトロは今回の試合で、44本のウィナーを放ったほか、アンフォーストエラーを21本に抑え、サービスエースも11本作りだした。一方のベネトーはウィナー23本、アンフォーストエラー17本と、ウィナー数ではデル ポトロとの差が大きく開いており、試合結果にも表れた形だといえそうだ。

デル ポトロは続く3回戦でアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は勝利にガッツポーズをとるデル ポトロ(1回戦のときのもの)

(Photo by XIN LI/Getty Images)