「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)大会5日目となる5月31日、デニス・シャポバロフ(カナダ)はマクシミリアン・マルテレル(ドイツ)との2回戦で敗北を喫し、シングルスドローから姿を消した。スコアは7-5、…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)大会5日目となる5月31日、デニス・シャポバロフ(カナダ)はマクシミリアン・マルテレル(ドイツ)との2回戦で敗北を喫し、シングルスドローから姿を消した。スコアは7-5、6(4)-7、5-7、4-6、試合時間は3時間11分だった。

シャポバロフは、現在19歳ながらランキングでは25位に入る、将来のスター候補の一人。強烈な片手バックハンドと、鋭く切れるサービスを武器にツアーで戦っている。

マルテレルは、ランキングでは70位で、今大会では1回戦でライアン・ハリソン(アメリカ)に6-1、6-3、7-5で勝利して勝ち上がってきている。奇しくも両選手とも利き腕は左でレフティ同士の珍しい対戦になった。

試合は第1セットの冒頭から緊張感を保って推移。第6ゲームでシャポバロフが、リターンゲームで3度のデュースを繰り返すまで追い詰めたものの、結局ブレークできず。11ゲームを消化するまで、マルテレルも決定的なゲームを奪えなかった。

第12ゲームには、シャポバロフがブレークすれば1セットアップとなる場面で、貴重なブレークを達成。第1セットを獲得して、大きなリードを手にした。

しかし、第2セット以降、マルテレルが巻き返していく展開となった。ゲームの推移自体は同セットでも競り合い、シャポバロフとともに、2ブレークずつし合った。そのまま、タイブレークに入ると、マルテレルが唯一のミニブレークを生かして、第2セットを制した。

続く第3、4セットでは、シャポバロフもマルテレルも、大きな隙を見せずに、試合を運んだ。第3セットの中でも第11ゲームまで両選手ともにブレークすることはかなわず、均衡のとれたままゲームを消化した。ただ、第12ゲーム目に、マルテレルがデュースに持ち込むと、セットポイントを握り、チャンスを生かしてセットを獲得した。

マルテレルはさらに、第4セットでも決定的なタイミングでブレーク。シャポバロフは、サービスキープを続けて4-5で、失えば敗戦となるサービスゲームに入った。その中で、同選手は結局、1ポイントも取れずにブレークを喫して負ける格好になった。

マルテレルは、次の試合でユルゲン・ゾップ(エストニア)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はキッズデイに姿を現したシャポバロフ

(Photo by Jean Catuffe/Getty Images)