今年の「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)で11度目の優勝を目指すラファエル・ナダル(スペイン)が、大会を前にATP(男子プロテニス協会)公式サイトで今の状態について語った。「全仏オープン」で79勝2敗と…

今年の「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)で11度目の優勝を目指すラファエル・ナダル(スペイン)が、大会を前にATP(男子プロテニス協会)公式サイトで今の状態について語った。

「全仏オープン」で79勝2敗という圧倒的な勝利を収めているが、ナダルはなぜこの大会でこれほどの成績を残せているのか明確にはせず、「どうしてローラン・ギャロスで最高のプレーができるのかよくわからないが、僕がたくさんの成功を収めてきたクレーコートでプレーすることや、5セットマッチだということ、そういうこと全てが違いを生むんだと思う」と話す。

そして今の状態についても「好調だ」と喜んだ。ナダルは昨シーズン末では膝の怪我に悩み、そして今年1月の「全豪オープン」で右の腸腰筋を痛めたために復帰は4月となったものの、得意のクレーコートシーズンでは「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」、「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」の3大会で優勝。さらには昨シーズンから継続していたクレーコートでの連続セット取得記録を「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」準々決勝で敗れるまで、50に伸ばしていた。

「もちろん、怪我を2つ抱えてシーズン入りするのはとてもきつかったが、復帰できたし、非常にいいプレーができた。今シーズンはたくさん試合をして、成功を収めてきた。どの大会もそれぞれ違いがあるし、ここパリでは、1試合目から万全でいられるようにしっかり練習しようとしている。最初から目一杯戦える状態でいたい」と話す。

この「全仏オープン」中に32歳の誕生日を迎えるナダル。幾度となく怪我を乗り越えて強さを発揮してきた彼が、今年も頂点に輝くのか注目される。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」ドローセレモニーでのナダル

(Photo by Jean Catuffe/Getty Images)