「ニュルンベルガー保険カップ」(ドイツ・ニュルンベルグ/5月20日~26日/クレーコート)で、昨年の大会を含めて過去に2度優勝しているキキ・バーテンズ(オランダ)は25日、 キルステン・フリプケンス(ベルギー)との準々決勝に臨んだが、敗退し…

「ニュルンベルガー保険カップ」(ドイツ・ニュルンベルグ/5月20日~26日/クレーコート)で、昨年の大会を含めて過去に2度優勝しているキキ・バーテンズ(オランダ)は25日、 キルステン・フリプケンス(ベルギー)との準々決勝に臨んだが、敗退し、連覇の道は断たれた。スコアは7-5、3-6、6(3)-7、試合時間は2時間34分だった。

ランキング18位のバーテンズは今大会、1回戦はデヤナ・ラダノビッチ(セルビア)を6-1、6-1で、2回戦はモナ・バートル(ドイツ)に6(2)-7、6-2、6-4の逆転勝利で勝ち進んできており、2016年の予選以来、続いている今大会での連勝を伸ばせるか注目されていた。

一方のフリプケンスは、32歳のランキング69位。今大会ではアリソン・バン ウィトバンク(ベルギー)との接戦を7-6(5)、2-6、7-6(2)で制したほか、ナーディア・ポドロスカ(アルゼンチン)に7-6(6)、6-2のストレートで勝利してここまで勝ち上がってきた。

試合では第1セットの中盤までにお互いに1度ずつブレークし合って推移。第1ゲームに、バーテンズが早速ブレークをものにしたものの、フリプケンスが逆に第4ゲームでバーテンズのサービスをデュースの末にブレークに追い込み、スコアをイーブンとした。

その後、両選手は終盤に入るまでお互いにブレークを許さず、たびたび訪れたブレークポイントでも決定的な1点を与えなかった。しかし、均衡を破ったのはランキングと実績で優るバーテンズだった。第11ゲームにラブゲームで、ブレークを達成すると、続く自身のサービスゲームをきっちりと締めて、第1セットを自らのものにした。

第2セットに入ると、両選手とも再び、ブレークをお互いに許さない緊迫した展開を繰り広げた。バーテンズのリターンとなった第1ゲームには4度デュースを繰り返したものの、結局、ブレークは達成できず、膠着状態に陥った形だった。

同セットの行方を方向づけたのは第8ゲームだった。フリプケンスがバーテンズのサービスに対して30-40のブレークポイントを獲得すると、そのままブレーク。続くサービスゲームをフリプケンスが、ラブゲームでがっちりキープして、セットカウントで追いついた。

第3セットに入っても緊張感のある展開が続き、お互いに2度、ブレーク。中盤までに1度ずつブレークしあって、なんとか均衡を保っていたものの、第11ゲーム以降の最終盤にさらに、フリプケンスが先に、そしてバーテンズが直後にブレークバックするなど、最後までも試合はもつれた。結局、タイブレークでフリプケンスが激戦を制して、白星を挙げた。

バーテンズは、今大会での連勝を伸ばせず、3連覇もならない結果となった。同選手は今週末から始まる、「全仏オープン」では第18シードで出場する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は渋い表情を見せるバーテンズ

(Photo by David Aliaga/NurPhoto via Getty Images)