20・21日、ボルダリングユース日本選手権鳥取大会2018が鳥取県立倉吉体育文化会館で行われ、男子ジュニアカテゴリーでは楢崎明智が3月開催の日本ユース選手権リード競技印西大会との二冠を達成。女子ユースBでは2020年に向けたオリンピック強化選手に選ばれている森秋彩(もり・あい)が、同・谷井菜月らを退けて大会二度目の頂点に輝いた。

 日本代表選考会を兼ねた1月のボルダリングジャパンカップ(BJC)を直前の怪我で欠場したため、今年は出場大会数に限りがある楢崎明智が、その少ない出場機会で着実に結果を残した。今季ここまでW杯全4戦に出場している、原田海、土肥圭太という2人のオリンピック強化選手も出場したカテゴリーで、楢崎は予選から全8課題を唯一全完登する。楢崎以外の23名が誰一人登り切れなかった難関の第6課題こそ完登に3トライ要したものの、それ以外はすべて一撃での首位突破だった。決勝では最終課題での逆転劇。第3課題、6番手の原田がそれまで誰も登れなかった、パワーと窮屈な動きをこなす能力が求められた強傾斜課題をラスト8秒で完登し、全3完登でここまで2完登の最終競技者・楢崎にプレッシャーをかけることに成功。しかし、この時点で暫定3位だった楢崎は見事な身のこなしで悠々と一撃。アテンプトで差をつけ、自身最後の国内ユース大会で頂点に立った。

 一方、女子で注目を集めたのは今年のリード日本選手権で野口啓代らを抑え優勝を果たした14歳の森秋彩。BJC、日本選手権でともに決勝進出を果たした同い年の谷井菜月も出場し、女子ユースBでは日本の次世代を担うであろう2人の新星が激突した。2人は予選から危なげのない登りを見せ、谷井は全8課題を完登。森はそれを上回る全完一撃での首位通過を果たした。決勝は谷井が第1課題を一撃し首位に立つも、続く第2課題で最後の一手を止められずにゾーン止まり。この難関を突破した森と工藤花が最終課題を前に一歩抜け出す形となる。第3課題、谷井が1トライで登り切るも、昨年のBJCファイナリストである工藤もTOPを捉え、優勝は最後に登る森次第となった。3アテンプト以内での完登で優勝が決まる森は、14歳とは思えない熟練の足技で難所を切り抜けて一撃。予選から取りこぼしなく全11課題を完登し、表彰台の頂点に立った。

 そのほか、女子ジュニアでは中村真緒、伊藤ふたばが欠場したユースAでは菊地咲希と、今年のボルダリング日本代表に選ばれている2人がそれぞれ1位に輝いた。また女子ユースCでは小池はなが楢崎と同じくリードとの二冠を達成している。今大会の各カテゴリーの優勝者には、8月にカナダで開かれる世界ユース選手権へユース日本代表としての出場権が与えられる。

<リザルト>

男子ジュニア(1999、2000年生まれ)
1位:楢崎 明智(19)/3t3z 5 4
2位:原田 海(19)/3t3z 8 4
3位:今泉 結太(17)/2t3z 3 4

女子ジュニア(1999、2000年生まれ)
1位:中村 真緒(18)/2t3z 5 10
2位:高田 こころ(19)/1t3z 2 11
3位:倉 菜々子(17)/1t3z 3 6

男子ユースA(2001、2002年生まれ)
1位:小西 桂(17)/3t3z 5 4
2位:坂本 大河(16)/1t3z 1 3
3位:靏本 直生(17)/1t3z 2 7

女子ユースA(2001、2002年生まれ)
1位:菊地 咲希(15)/2t3z 3 5
2位:曽我 綾乃(16)/1t3z 1 10
3位:瀧川 萌美(15)/1t3z 2 5

男子ユースB(2003、2004年生まれ)
1位:川又 玲瑛(14)/3t3z 3 3 ※準決勝1位
2位:前田 健太郎(15)/3t3z 3 3 ※準決勝6位
3位:抜井 亮瑛(14)/3t3z 4 4

女子ユースB(2003、2004年生まれ)
1位:森 秋彩(14)/3t3z 5 4
2位:工藤 花(14)/3t3z 7 4
3位:谷井 菜月(14)/2t3z 2 3

男子ユースC(2005、2006年生まれ)
1位:犬竹 那月(12)/2t3z 2 3
2位:安楽 宙斗(11)/2t3z 3 4
3位:通谷 律(12)/2t3z 4 4

女子ユースC(2005、2006年生まれ)
1位:小池 はな(12)/3t3z 3 3
2位:伊東 そら(13)/3t3z 4 3
3位:森 奈央(13)/3t3z 5 3

※左から氏名、年齢、決勝成績
※決勝成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

CREDITS

取材・文

編集部 /

写真

JMSCA/アフロ