慶大が延長戦の末に4対3で明大に劇的サヨナラ勝ち。優勝争いの直接対決に先勝して2季連続の優勝に王手をかけた。

延長10回裏、歓喜の慶大ナイン!郡司のサヨナラ打で柳町が本塁生還

 神宮球場に1万2000人が駆け付けた天王山初戦。ここまで6勝1敗で勝ち点3の首位・慶大は、今季4試合(先発3試合)に登板して1勝0敗、防御率2.12の高橋亮吾(3年・慶應湘南藤)が先発。一方、6勝2敗での勝ち点3の2位・明大は、今季5試合(先発4試合)に登板して3勝2敗、防御率2.91の森下暢仁(3年・大分商)が先発した。
 試合は初回に動いた。1回表、明大が1死1塁から渡辺佳明(4年・横浜)が左中間へヒットを放つと、慶大の中継プレーが乱れる間に一塁走者が本塁生還。さらに2死3塁から越智達矢(4年・丹原)がタイムリーを放って2点を先制した。だが、慶大もすぐさま反撃に移り、直後の1回裏に四球と盗塁、3番・柳町達(3年・慶應)のヒットで1死1、3塁として、4番・郡司裕也(3年・仙台育英)が三遊間を破るレフト前タイムリーを放ち、1点を返した。

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一転、2回以降は投手戦となり、2回から6回まで両軍ともにスコアボードにゼロが並んだ。そして再び試合が動いたのは7回表、明大がここまで好投を続けてきた森下暢が自らタイムリーを放って貴重な追加点。これで試合の大勢が決まったかに思えたが、慶大が土壇場の9回裏に粘りを見せて、四球とヒット、盗塁で無死2、3塁とし、暴投の間に1点差とすると、無死1、3塁から瀬戸西純(2年・慶應)の併殺打の間にしぶとく同点に追い付いて延長戦に持ち込んだ。

明大の先発・森下暢は8回まで1失点の好投を見せていたが…

迎えた延長10回裏、この回先頭の3番・柳町が「いいところでバウンドしてくれた」と三塁エラーで出塁すると、「僕が長打で決めるしかないと思っていた」という4番・郡司が「チェンジアップが高めに浮いたところを強く叩けた」と明大の2番手・磯村峻平(1年・中京大中京)から2塁打を放って一塁走者の柳町が一気に本塁生還。「打った瞬間サヨナラだと分かった。気持ち良かった。サヨナラ打は初めて。小学生時代から練習試合とかでもない。野球人生初です!」と郡司。グラウンドに飛び出す慶大ナイン。一塁側スタンドは歓喜に包まれた。
計7投手をつぎ込んだ上での逆転サヨナラ勝ちに「よく粘った。大したものです」と慶大・大久保秀昭監督。これで慶大は、明日の2回戦を勝利すれば2季連続の優勝が決まる。

サヨナラ打を含む3安打2打点の活躍を見せた慶大・郡司

■明治大vs慶應義塾大1回戦
明治大   200 000 100 0=3
慶應義塾大 100 000 002 1X=4
【明】森下暢、●磯村-西野
【慶】高橋亮、佐藤、関根、高橋佑、津留﨑、○石井-郡司

◎慶大・大久保秀昭監督
「よく粘りました。7回の失点が致命的になるかなと思ったんですが9回によく追い付いた。初回にエラーでいらない点を与えましたが、あとのピッチャーがよく凌いだ。まだ優勝と言う訳じゃないですが、良いゲームができて楽しい。(明大は)やりがいのあるチームですね」

◎慶大・郡司裕也(3年・仙台育英)
「打った瞬間サヨナラと分かった。気持ち良かったです。森下に対してあまり苦手意識はない。攻める気持ちで打席に立てたので、それがいい結果に繋がった。投手陣もなんとか全員が粘ってくれた。最後にああやって勝てたのは、日頃の練習の成果、チームのまとまりが出たんじゃないかと思います。こういうミラクルはなかなかない。優勝するためにはこういうか必要だと思っていたので良かった」

◎慶大・柳町達(3年・慶應)
「(延長10回は)いい所でバウンドしてくれた。僕が(塁に)出れば後ろが打ってくれると思っていました。(明日は)優勝ということを特別意識せず、勝ち点を取るということに集中して、一戦必勝でいきたい」