ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は月曜日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月13~20日/クレーコート)1回戦でアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)を6-1、6-3で下したが、長い将…

ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は月曜日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月13~20日/クレーコート)1回戦でアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)を6-1、6-3で下したが、長い将来のことまで考えてはいない。

ジョコビッチはドルゴポロフとの対戦成績をこれで6勝0敗としており、ドルゴポロフも手首の長引く怪我に苦しめられている。

ジョコビッチは14本のウィナーに対してアンフォーストエラーも14本で、対するドルゴポロフは10本のウィナーに対してアンフォーストエラーは19本だった。

ただ、右肘の怪我の後で6大会連続で準々決勝への進出を逃した、グランドスラム12回優勝のジョコビッチは、ローマで行われる今大会を4度制しているものの、自身にあまりプレッシャーをかけたがらない様子だ。

「昔からローマはいい気分になれる場所で、たくさん応援してもらってきた。いいプレーができて、素晴らしい結果をたくさん出したし、今日の試合は僕にやる気と、良い1週間になると信じる理由をくれた。決勝まで行きたい思いもあるが、自分の結果を見ると、期待は控え目にしなければならない」と、ジョコビッチは語った。

月曜日に発表されたランキングで、ジョコビッチは18位まで落ちた。プロ入りして頭角を現し始めた2006年以来の低いランキングだ。昨年ローマの決勝に進出して獲得した600ポイントを守れなければ、ランキングはさらに下がることになる。

ローマでは11回出場して、準々決勝に進出できずに敗退したことは1度もないという事実に、ジョコビッチは安心感を得られるかもしれない。

「メンタルゲームだ。このスポーツで最高の高みに到達したことや、あれほど長い歳月にわたって一貫して最高の結果を出してきたのがわかっているから、ハードルがとても高くなっていて、あまりにも高いから、コートへ出ると、どんなサーフェスでも、誰が相手でも、すべての試合に勝つのが当然だと思ってしまっている」とジョコビッチは語った。

また同選手は、怪我の後で復帰するのが早すぎたと語っており、「自分のテニスの現在のレベルを自覚して、現実を受け入れ、目標に到達するまでにプロセスがあることを受け入れなければならない」と話した。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真はサインの求めに応えるジョコビッチ

(Photo by Julian Finney/Getty Images)