4月28日、東京・墨田区総合体育館にてアディダス ジャパンによるスポーツイベント「YOUNG ATHLETES CHALLENGE 2018」が開催され、伊達公子さんが、元サッカー選手の中田浩二さん、元バスケットボール選手の渡邉拓馬さん、ラ…

4月28日、東京・墨田区総合体育館にてアディダス ジャパンによるスポーツイベント「YOUNG ATHLETES CHALLENGE 2018」が開催され、伊達公子さんが、元サッカー選手の中田浩二さん、元バスケットボール選手の渡邉拓馬さん、ラグビー選手の五郎丸歩さんと共に参加した。

「YOUNG ATHLETES CHALLENGE 2018」は、アディダスとSTAR(一般社団法人スポーツリズムトレーニング協会)が共同で開発したリズミックトレーニングに加え、子供を対象とした全4種類(フットボール、ラグビー、テニス、バスケットボール)のスポーツプログラムを一度に体験できるイベント。

伊達さんは、保護者向けコンテンツの一つであるトークセッションにスペシャルゲストとして登場。若きアスリートを子供に持つ保護者をオーディエンスに、自身がテニスを始めたきっかけから、学生時代、現役選手時代の話を繰り広げた。

まず伊達さんは、自身がテニスを始めたきっかけについて、「小学一年生の時に、健康のためにテニスクラブに入りました。競技者になるためではなかったんです」と語り、「テニスをしている時は親に帰宅時間を決められなかったので、テニスコートは最高の遊び場でした」と子供らしい無邪気な考えを持っていたことを明かした。

出身校である園田学園高校を選んだ理由についてもエピソードを語り、「目標の選手が園田にいて、彼女と一緒に頑張りたいという想いだけで高校を選びました」と、スカウトがきっかけではなかったとのこと 。スポーツに関しては小さな頃から負けん気が強かったという伊達さんだが、実は高校生になるまで一度も優勝経験がなかった。そんな伊達さんの初優勝は高校一年生の新人戦。その経験は自信、そして伊達さんの「強くなりたい」というモチベーションに繋がった。

また、自身の現役時代を振り返り、「最初に引退した時はテニスはもうたくさん、という気持ちでした。だけど現役復帰した後の9年半は、毎日純粋にテニスを楽しめました。怪我さえなければ、衰えゆく体でもまだまだテニスを続けたかった。今は競技者ではないけれど、テニスプレーヤーであることには変わりありません」とテニスへの強い想いを口にした。

更に、同イベントの主役でもある若きアスリートを育てる保護者に向け、「私は意外とメンタルは強くなくて、デリケートなんです(笑)。ただ、強くいないといけないと思っていました」と精神力の重要性についての話も展開。

「親が子供の一番の理解者であることが大切。子供は感受性が豊かで、大人が思っている以上に親からのプレッシャーを感じやすいです。うまくいかなかったことも思い切って話せるような理解者であってほしい。失敗して、怪我をして、悩んで、悔しんで。だけどその後の跳躍力は大きい。子供にも親にもそれを知ってほしいです。私は失敗してたくさんのことを学びました」とスポーツをする子供を持つ保護者へのメッセージを放った。(テニスデイリー編集部)

※写真は「YOUNG ATHLETES CHALLENGE 2018」に参加した伊達公子さん