ステファノス・チチパス(ギリシャ)が27日、「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月23~29日/クレーコート)の準々決勝で、ランキング7位で第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦し大き…

ステファノス・チチパス(ギリシャ)が27日、「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月23~29日/クレーコート)の準々決勝で、ランキング7位で第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦し大きな白星を掴んだ。スコアは6-3、6-2、試合時間は1時間20分だった。

ティームは世界ランキングで現在は7位につけており、今大会では、第3シードだ。力強い片手バックハンドを武器にしているほか、フォア、バックともに大きなフォームから強烈なスピンボールを放つ。

また、クレーコートの大会で特に、結果を残してきたほか、「クレーに来るといい気分になる」と話すなど、同選手は土のコートを得意としている。

一方でチチパスは、現在のランキングでは63位で、19歳。10代ながら活躍する若手の注目株の一人だ。今大会では、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)らに勝利して、上位に進出してきた。

試合は出だしからランキングで格上でトップランカーのティームがリードして開始。ティームが30-30から、チチパスのバックハンドのネットミスでブレークポイントを獲得。さらに、ティームの深いリターンにチチパスがミスショットしブレークを許した。

しかし、チチパスは逆に、中盤から巻き返し始めた。2-3とリードされて迎えた6ゲーム目に、ティームはダブルフォルトもあったものの40-30とゲームポイントを握ったが、チチパスのフォアサイドへの角度をつけたストロークをミスショットしデュースに持ち込まれた。

さらに、チチパスは3度目のデュースでアドバンテージを握ると、ドロップショットに素早く反応して返球。対してティームがバックハンドで逆襲のパッシングを放ったが、アウト。ティームのリードが帳消しになった。

加えて、8ゲーム目のリターンでもデュースから、ストロークの応酬でチチパスが逆を突き、アドバンテージを握ると、ティームがダブルフォルト。2つ目のブレークを献上してしまった。1セット目はそのまま、チチパスが主導権を握ったまま、締めくくり、1セットアップのリードとした。

チチパスはさらに、2セット目に入っても主導権を手放さなかった。5ゲーム目のサービスでティームは、自身のアウトミスやダブルフォルトで、2ブレークポイントのピンチ。

チチパスは逆に、デュースへいったん、ティームを逃れさせてしまったものの、ティームのネットミスでアドバンテージ。ラリー戦でティームの打球がネットに当たって跳ねるとそのままアウトとなり、2セット目でもリードを獲得した。

その後、ティームがブレークまで届かなかった一方で、チチパスが7ゲーム目で再び、ブレーク。試合の流れを決定付けると、8ゲーム目の自身のサービスをラブゲームで獲得して勝利を決めた。

チチパスは、次の試合となる準決勝でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)との試合を制したパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と対戦する。(テニスデイリー編集部)

※写真は「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」準々決勝でのティームからの勝利を喜ぶチチパス

(Photo by Alex Caparros/Getty Images)