常勝復活へと歩みだす。昨年は春5位、秋2位と優勝を逃した。それだけに今年は、早春にはアメリカキャンプも決行するなど、優勝への思いは一層強い。3季ぶりの頂点を目指し、スローガンである“奪冠”の実現へ向けた戦いに挑んでいく。 明大の躍進に欠か…

 常勝復活へと歩みだす。昨年は春5位、秋2位と優勝を逃した。それだけに今年は、早春にはアメリカキャンプも決行するなど、優勝への思いは一層強い。3季ぶりの頂点を目指し、スローガンである“奪冠”の実現へ向けた戦いに挑んでいく。

 明大の躍進に欠かせないのが、逢澤崚介外野手(文4=関西)と渡辺佳明内野手(政経4=横浜)の副将コンビだ。今回は攻守でチームをけん引する両選手が初対談。野球のことから意外な一面まで。普段は聞けないお話を前後編に分け、紹介する。

(この取材は3月5日に行われたものです。)

両選手がお互いの第一印象や普段の関係性を語る前編はこちら

--シーズン入る前にお二人でチームについて話されましたか。
逢澤(以下:逢)

「有輝(吉田主将・商4=履正社)の負担が重くなると思うので、のびのびとプレーできるように、自分たちが視野を広く持ってその負担を軽くしてあげようという話をしました」

--吉田主将の人柄を一言で表すとしたら。
渡辺(以下:渡)
「我が強い」

「いや、熱いですね(笑)」

--「我が強い」というのは主将としてはどうなのでしょう(笑)。
「いや、良い意味で、ですよ(笑)。個性の強いやつらの集まりなので、うちのキャプテンは芯が通っていないとできないです。吉田で良かったなと思います」

「うちの学年は特に癖の強いやつらが集まっているので、有輝しかいないと思います」

--主将の人柄は今年度のチームカラーにも表れていますか。
「選手間のコミュニケーションは増えたと思います。チームが強くなるには絶対に必要なことだと思うので、それは今年のチームの強みです」

「主将に周りが意見を言いやすくなったかなとは思います。役職を持っていない人でも、意見を言える雰囲気があります。吉田がいろんな人と仲が良いので、みんなが話しやすいんだと思います」

--また、お二人に関する質問に戻ります。部員しか知らないお互いの意外な一面を教えてください。
「最近こいつ、手帳を付け始めたんですよ。いつも真剣に書いていて、頑張っているなーと思いながら見ています(笑)」


「まずは自分の予定を書いて、他にも一日のことを書くスペースがあるので、そこに野球のことを書いています。新チームになってからなので11月からずっと書いています」

--普段の渡辺さんはいかがでしょうか。
「こいつはめっちゃグミが好きですよ、全般ね」


「一緒にご飯に行った後にコンビニに寄っても、自分は100%グミを買います。こいつはホットコーナーです。いや、ロールケーキか(笑)。ホットコーナーは二人とも行くよな」

「自分が外にいる時も『グミ買ってきて』とたまにLINEが来ます(笑)」

--お二人の仲の良さがとてもよく伝わってきます。次は、選手としてのお互いの魅力をファンの方に伝えていただけますか。
「走攻守三拍子そろっていますし、一本ほしいところでの勝負強さ、あとはここで一本ほしいという場面で本塁打を打てます。何番を打つかは分かりませんが、明治で一番頼れる打者だと思うので、そこは売り込んでいきたいですね(笑)」

「こいつならやってくれると思える打者はこいつしかいません。守備も『どうしてそんなにスローイングがいいんだ』と思うくらい安定していますし、一番信頼できる選手です。それはスタンドから見ているファンの方も、同じことを思っていると思いますね」

「スローイングの良さはそんなに変わらないですよ(笑)」

「自分は強いだけなので、安定性とか全部合わせて考えると自分は全然です」

--このようにおっしゃっていますが、渡辺さんはいかがでしょうか。

「そうですね、打球が抜けるかなって思ってもパッと見たら(逢澤が)いるので、最近は高い飛球とかが上がっても『いるんだろうな』と思いながら見ていますね。そういうところはスタンドから見ている人も安心できるかなと思います」

「ポジショニングには自信があります。そこしかないです(笑)」

--ラストイヤーを前に、お二人の今季の意気込みをお聞かせください。
「ずっと首位打者という目標を立てているんですが、1年生の春から試合に出ていながらまだ1回も獲れていません。この春こそ取りたいです」

「チームとしてはリーグ戦10連勝、個人としては首位打者です。佳明(渡辺)にだけは負けないつもりです」

--最後に、お互いに宣戦布告をお願いします。
「2年春から打率の勝負をしていて、今はどのくらい?」

「2年春からやから2勝2敗」

「なので一歩勝ち越せるように頑張ります!」

「打率はもちろんですけど、今は通算の安打数が2本負けているので、それだけは負けないようにやりたいと思います!」

--お二人とも、ありがとうございました。

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[谷山美海]