(17)開幕前インタビュー 逢澤崚介×渡辺佳明 特別対談【前編】 常勝復活へと歩みだす。昨年は春5位、秋2位と優勝を逃した。それだけに今年は、早春にはアメリカキャンプも決行するなど、優勝への思いは一層強い。3季ぶりの頂点を目指し、スローガン…

(17)開幕前インタビュー 逢澤崚介×渡辺佳明 特別対談【前編】

 常勝復活へと歩みだす。昨年は春5位、秋2位と優勝を逃した。それだけに今年は、早春にはアメリカキャンプも決行するなど、優勝への思いは一層強い。3季ぶりの頂点を目指し、スローガンである“奪冠”の実現へ向けた戦いに挑んでいく。

 明大の躍進に欠かせないのが、逢澤崚介外野手(文4=関西)と渡辺佳明内野手(政経4=横浜)の副将コンビだ。今回は攻守でチームをけん引する両選手が初対談。野球のことから意外な一面まで。普段は聞けないお話を前後編に分け、紹介する。

(この取材は3月5日に行われたものです。)

両選手がお互いの選手としての魅力と意外な一面を語る 後編はこちら

--仲の良いお二人ですが、お互いの第一印象をお聞かせください。
逢澤(以下:逢)

「自分のこいつの第一印象は『これが噂の渡辺佳明か』です(笑)。もちろん最初はここまでは仲良くありませんでしたが、受験の時に一緒に撮った写真とかは残っていますね」

渡辺佳(以下:渡)「当時の外野は高山さん(俊選手・平28文卒=現阪神タイガース)や菅野さん(剛士選手・平28法卒=現千葉ロッテマリーンズ)がいましたが、その中でも送球は外野の中でずば抜けて良くて、良い選手だなと思いながら見ていました」

「バットコントロールがうまいなと感じました。自分も高校時代はそこに自信を持っていましたけど『打撃ではこいつに勝てないかも』と思いました」

--2年次は、リーグ戦通じて試合に出場している同期はお互いだけでした。
「先輩に聞きづらいことも近くに同期がいると聞けるので、自分としてはありがたかったですね」

「自分は2年の秋さっぱり打てなかったんですが、ベンチでこいつが声掛けてくれたので、楽に試合に臨めるようになっていました」

「ほんまか?お前(笑)」

「これは本当です(笑)」

--普段の取材の時から、渡辺選手からはよく逢澤選手のお名前を聞くのですが、逢澤選手はあまり口にされません。もしかして渡辺選手の片思いなのではないかと。 逢「いや、お互いに意識しているんですけど、あまり言わないようにしています。こいつが意識しちゃうかなと思って。自分が言ったら負けな気がするので、自分からは言いたくないです(笑)」

「俺は言ってくれた方がうれしいよ(笑)」

--では、明スポとしても、お二人のことはライバルとして扱っても。
逢・渡
「「はい」」

--お互いを意識するのはどのような時でしょうか。
渡「打撃面ですね。例えば、打撃の表が出たら一番に自分のところを見て、その次に崚介(逢澤)を見て。これは勝っている。でも、これは負けているって(笑)」

「自分もそうです。とりあえず、盗塁は自分が勝っています(笑)」

--お二人にとって、お互いはどのような存在ですか。

「チームの中に打撃面でこんなに刺激し合える選手がいるおかげで、自分も成長できているので、いてくれて良かったなと思います」

 

「自分も、打撃のタイプがこんなに似た選手は、大学まで野球をやってきてこいつだけです。負けたくないですし、友達であり一番のライバルだと思っているので、この先もずっとこんな関係でありたいなと思います」

--負けず嫌いなお二人ですが、相手に対して「負けたな」と感じたことは。
「昨年の夏終わりぐらいから急激に(逢澤の)本塁打の数が増えて、今までは同じタイプだと思っていましたが、だいぶ差が開いてしまったのかなと感じています。自分もやらなきゃなと感じます」

「長打力には自信がありますけど、自分からすると『何でこんなに簡単に安打を打つんだ』と思いますね(笑)。追い込まれてもレフト前に簡単に落としますし、そういうバットコントロールは本当にうらやましいです。入学当初からずっと思っています」

「いやー、うれしいですね(笑)」

--では、お互いの副将ぶりはどうでしょうか。
「自分はセンターからこいつを見ていると、試合中の周りへの声掛けとかをしているので『こいつ、成長したな』と思いますね」

「崚介(逢澤)は、守備では今までもみんなに声を掛けている印象がありましたが、打撃でもネクストバッターに声掛けに行っているところを新チームになってよく見るので、言うようにしているのかなと。守備以上に打撃でチームにいろんなことを伝えようとしてくれているのかなと思って見ています」

「去年までは打撃に関しては『まずは自分が打たなきゃ』という考えから、自分が打てばいいと思っていたんですが、新チームになってからは経験している分、周りに伝えられることはどんどん伝えていこうと意識しています」

--ありがとうございます。後編も引き続きよろしくお願いします。

両選手がお互いの選手としての魅力と意外な一面を語る 後編はこちら

[谷山美海]