昨春優勝の立教大が早稲田大との開幕戦を2対1の接戦でモノにし、春連覇に向けて先勝した。8回途中まで93球と、武器であるテンポの良い投球が光った田中【田中写真】8回途中まで93球と、武器であるテンポの良い投球が光った田中←写真キャプション 立…

昨春優勝の立教大が早稲田大との開幕戦を2対1の接戦でモノにし、春連覇に向けて先勝した。

8回途中まで93球と、武器であるテンポの良い投球が光った田中

【田中写真】
8回途中まで93球と、武器であるテンポの良い投球が光った田中←写真キャプション

 立大は田中誠也投手(3年・大阪桐蔭)、早大は小島和哉投手(4年・浦和学院)という実績豊富な先発左腕対決は、互いがキレの良い球を次々と投げ込むテンポの良い投手戦となった。
 その中でまず立大が7回表に先手を取る。二死二塁から代打・林中勇輝内野手(2年・敦賀気比)が中堅手の頭を越える適時三塁打で先制に成功する。
 だが早大もその裏、加藤雅樹外野手(3年・早稲田実)の安打などで二死二、三塁のチャンスを作ると、代打・岸本朋也捕手(4年・関大北陽)がセンター前に運び、三塁走者が還り同点。だが勝ち越しのホームを狙った加藤は、立大の中堅手・寺山寛人外野手(4年・神戸国際大附)の好返球で間一髪アウトとなり、逆転はできなかった。

勝ち越しを狙った加藤だったが間一髪でタッチアウト

 

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 すると直後の8回表、立大が寺山の二塁打、犠打で一死三塁のチャンスを作る。このチャンスに4番・三井健右外野手(2年・大阪桐蔭)が「寺山さんの足が速いので、なんとか走者を還そうと思いました」と振り返ったように、しぶとくバットに当てると、打球は高いバウンドで一塁手のグラブに当たりながらもライト前へ転がり、勝ち越しに成功した。
 これで勝ち越した立大は、このリードを田中と8回途中からマウンドに上がった中川颯投手(2年・桐光学園)で守りきった。

公式戦初出場で4番を任された三井が試合を決めた

★立教大vs早稲田大1回戦
立大 000000110=2
早大 000000100=1
【立】○田中(誠)、中川—藤野
【早】●小島、徳山—中林、岩本

◎早稲田大・徳山壮磨投手(1年・大阪桐蔭)※高校でも同期である岩本久重捕手とのバッテリーでリーグ戦初出場。8回の1イニングを3人で抑えた。
「3人で抑えられて良かったです。神宮球場は投げがいのある場所。思いきって気持ちを乗せて投げました」

◎立教大・田中誠也投手(3年・大阪桐蔭)
「無駄な球をなくしてテンポよく投げて、相手がしたいスイングをさせないような投球ができました。昨年は早稲田にチェンジアップを多く使っていたので、今回はストレートとスライダーを中心に投げました」

文・写真=高木遊