アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は日本時間3月28日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月21日~4月1日/ハードコート)でニック・キリオス(オーストラリア)との4回戦に勝利し、準々決…

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は日本時間3月28日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月21日~4月1日/ハードコート)でニック・キリオス(オーストラリア)との4回戦に勝利し、準々決勝への進出を決めた。スコアは6-4、6-4、試合時間は1時間10分だった。

ズベレフは、次世代の№1候補筆頭格と目されており、長身から繰り出す高速サービスと伸びのあるフォアハンドで押し込む特徴を持つ20歳。ランキングでは5位に入っており、今大会では、ダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-4、1-6、7-6(5)で、ダビド・フェレール(スペイン)を2-6、6-2、6-4で制して勝ち上がってきた。

一方のキリオスは、暴言、マナー違反、無気力試合など、度々トラブルを引き起こす「悪童」の側面もあったが、テニスプレーヤーとして見た場合は大きな可能性を持つと見られている。

同選手はサーフェスに関係なく自身の持ち味を出せる点は、フェデラーと共通するものをうかがわせ、極端に体勢を崩されて打ち返すようなシーンも少なく、常に自分のポジションでプレーできる特徴を持っている。現在のランキングは20位となっている。◇   ◇   ◇

試合では、ズベレフが冒頭からリード。第1ポイントで、キリオスがサービスエースで得点したものの、30-30からのストローク戦で、アウトミス。いきなりブレークポイントを迎えた。

ズベレフはこのチャンスに、キリオスのストローク展開に対して正面から打ち合った。キリオスは結局、ネットミスを犯してしまい、1ブレークアップのリードを許す格好になった。

第1セットでは、ズベレフがさらに第5ゲームでキリオスのサービスゲームで3ブレークポイントとなった。バックハンドでウィナーを叩き込んだほか、キリオスのミスから、ラブゲームでブレークし、ズベレフがリードを広げた。同選手は1ブレークをその後許したものの、押し切り、6-4でファーストセットを奪取した。

2セット目に入ると、両選手ともほとんどのゲームでキープを続ける展開となった。他方で、セット中盤に入る5ゲーム目に試合が動いた。

キリオスはサービスゲームで、サーブ&ボレーを狙ったものの、ズベレフの足元へのリターンにミスとなったほか、ネットミスなども重なり、デュースに。2度目のデュースでズベレフが、ブレークポイントを掴むと、リターンをネットに当ててしまうが、相手コートに返ったところを、キリオスがネットミス。ブレークにつなげた。

結局ズベレフは、この1ブレークアップを守りきり、6-4で第2セットを取得し、勝利につなげた。同選手は次の準々決勝で、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はニック・キリオスとの対戦でバックハンドを放つアレクサンダー・ズベレフ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)